鮮やか、光と花火の競演 岩手・軽米で「冬灯り」
軽米町防災センター周辺で、夜の街をイルミネーションで照らす「かるまい冬灯(あか)り2024」が17日、始まった。色とりどりの発光ダイオード(LED)の明かりが、幻想的な世界を生み出している。初日は花火の打ち上げも行い、美しい光の競演で来場者を魅了した。点灯は来年1月19日まで、日没の午後5時前後から連日行う。 町観光協会と実行委員会が主催。冬の町を明るく盛り上げようと、毎年趣向を変えながら開催している。 今年のテーマは「光と水のコラボパーク」。同センター周辺に目玉となる光のトンネルを設けたほか、近くの川の水面にも電飾を取り付け、冬灯りを体感できるエリアに広がりを持たせた。地元の向川原町内会などが協力し、約10万個のLEDを設置した。 光のトンネルは、ハートやサンタクロースなどの電飾で演出。周りにはライトアップしたツリーや、かわいらしい動物のイルミネーションも配置し、家族連れがゆったりと散策しながら楽しめるようにした。 17日は午後5時に、カウントダウンに合わせてイルミネーションを点灯。雨に見舞われたが、開幕を告げる花火が夜空を彩ると、来場者から「すごいきれい」と歓声が上がった。会場では、お菓子まきや温かいせんべい汁などの振る舞いも行われ、好評だった。 実行委の大崎幸男会長(73)は、「初日は花火も重なり、見応えがあったと思う。冬灯りを見た人たちの気持ちが明るく、元気になってくれれば」と話した。 点灯期間中に撮影した写真を、インスタグラムに投稿するフォトコンテストも開催中。問い合わせは町観光協会=電話0195(46)4746=へ。
デーリー東北新聞社