【番記者メモ】3男1女のパパ・織田信成、長男から初めて「試合、頑張ってな」と言葉をかけられたと涙
◇20日 フィギュアスケート 全日本選手権第1日(大阪府門真市・東和薬品ラクタブドーム) 男子ショートプログラム(SP)は2008年大会の優勝者で11年ぶりの出場となる織田信成(37)=大阪スケート俱楽部=が「マツケンサンバⅡ」のメロディーに乗って84・53点をマーク。5位で21日のフリーに進んだ。 【番記者メモ】 明るさと豊かな感受性で愛されるスケーターも3男1女のお父さん。優勝した11月の西日本選手権(名古屋市・日本ガイシアリーナ)は同じ日に子どもたちの少林寺拳法の大会があったといい「子どもたちに『頑張ってね』とLINE(ライン)して。子どもたちが先に終わって長男が銀メダル取っていたので、今から金メダルの写真を送ってあげたい」と笑っていた。 長男が3歳を迎える前に1度目の現役引退。以来、アイスショーにも顔を見せなかったという。西日本選手権では全日本選手権に「無理やり連れてくる」とおどけたが、19日の公式練習前に自宅を出る際、初めて「試合、頑張ってな」と言葉をかけられたと明かすと、涙を流した。 「ちょっと待って。何で泣いてるん」。父親ならではのうれしさと元来の泣き虫ぶりが同時に発揮された瞬間だった。家族という名のサポーターは子どもだけではない。妻の茉由さんにも「一緒にいて安心できるし、リラックスさせてくれる。僕が練習に集中できる環境もつくってくれる」と感謝。氷上のエンターテイナーには最強の応援団がいる。(渡辺拓海)
中日スポーツ