EXCLUSIVE-中国、ウクライナ和平会議参加見送り 「条件満たさず」
[北京 31日 ロイター] - 中国は、6月15─16日にスイス主催で開かれるウクライナ和平会議に出席しないことを確認した。出席の条件を満たしていないとして、招請を辞退したという。中国外務省がロイターの報道を確認した。 この会議にロシアは招待されていない。 外務省の毛寧報道官は定例会見で「会議の調整は中国の要求や国際社会の期待をはるかに下回っており、中国の参加は難しい」と述べた。 「中国は常に、和平会議はロシアとウクライナの双方が承認し、全ての当事者が平等に参加し、全ての提案が公平かつ平等な方法で議論されるべきだと主張してきた。そうでなければ、和平の実現に実質的な役割を果たすことは難しくなる」と指摘した。 関係筋によると、中国は今週、同会議について、ロシア・ウクライナ両国による承認、全当事者の平等参加、全ての提案の公正な議論といった条件が満たされていないと外交官らに説明した。 ロシアのラブロフ外相は30日、ロシアとウクライナ双方が参加する和平協議を中国が仲介できると述べた。 ウクライナは1月、習近平中国国家主席に和平会議参加を招請。ゼレンスキー大統領は今週、バイデン米大統領に出席を要請したが、米国は誰を派遣するかを明らかにしていない。 ウクライナ、ロシア、スイス各国大使館はコメント要請に応じていない。