小林幸子「落ちぶれたなって言われたことも」歌謡界の大御所がニコニコ動画に参戦!「ラスボス降臨」もすべては好奇心から
── 小林さんが「ラスボス」と呼ばれるようになったのもこの頃からでしょうか。 小林さん:私は全然知らなかったのですが、実はその当時30年近く前から、私の紅白衣装がゲームの最後に出てくる「ラスボス」に似ていることから、ゲームやネットの世界では言われていたそうなんです。2012年ニコニコ動画の生放送に初めてでて、みんなが「ラスボス!ラスボス!」って書き込むので何かのニックネームかと思っていました。司会の方が「すみません、ユーザーがラスボスって呼んでもいいですか?と聞いているのですが、いいですか?」と言うから「どうぞ」と言ったら、画面が「ラスボス」でいっぱいになって、公認になった!!と。番組が終わってスタッフにラスボスって何?って聞いたら、「ラスボスっていうのは、ゲームの最後に出てくる絶対敵わないボスなんです」と。え?悪いやつじゃない?と思ったけれど、ま、いっか、みんなが楽しんでくれるならって。そこから公にラスボスって言われてます(笑)。
── さらにコミケやプロレスにも参加されました。 小林さん:コミケは楽しかったです。予想よりたくさんの方が並んでくれて、ものすごく久しぶりの手売り。しかも来てくれる方が、ほとんどコスプレしてくるんですよ。女の子に「そのコスプレ、カッコイイね」と言ったら「ええ!コスプレの女王に褒められた」って。私、紅白衣装の影響でコスプレの女王になってたみたい(笑)、周りを見れば魔法使いがいたり、いろいろな人がいて。みんなそれぞれの楽しみ方があるんだなって思いました。
プロレスは、いくら何でもさすがに驚きました。スタッフから「ニコニコ動画のイベントやるからどうですか?」と言われて、「何?私がプロレス?格闘技はまったくわからない」と言いましたが、「いやいや、ひとつのイベントみたいな形ですから」「面白いの?」「面白いです」って、また丸めこまれてやってました。結果たのしかったです(笑) ── ちなみに演歌・歌謡曲のファンの方からコミケの参加者、ニコニコ動画を観ている方など、ファン層も広がったのでしょうか。