元セクシー女優が「港区女子の“女優デビュー”が増えている裏事情」を暴露。デビュー前からすでに“素人”ではない
デビューのきっかけは「スカウト」
正直なところ、彼女たちは港区にいるだけでも十分に稼げる。タレントにならずともお金には困らないはずなのだが、あえて映像の世界へ来るきっかけは、やはりスカウト。夜の仕事を紹介するスカウトマンがルックスの良い子に「どう?やってみない?」と誘うだけではなく、事務所スタッフや社長自らが飲み屋に新人を探しに行く例も多い。 たまたま遊んでいたところにキラリと光る原石がいてスカウトすることもあれば、最初から口説く(スカウトの意味)目的でお店に行くなど、方法は様々だ。計画的な場合だと、最初からオトす相手を絞り込んでお店に通い詰めるのも決して珍しい話ではない。 港区の女の子は常にあちこちから声を掛けられているため、とにかく“慣れて”いる。口説かれてもすぐになびくパターンは極めて少なく、ある程度お金を遣ってもらってから考える策略家が大半なので、有望株ほどオトすのに時間とお金がかかるらしい。 とはいえ、事務所もおばかさんではないため、ダメそうな子に対してはあっさりと手を引く。要するに「労力をかけてまで所属させたい子」は勝算があるため、費やしたお金を回収できる可能性が高い。繁華街でのスカウトは、諸々の計算が行われたうえでスター候補を囲い込むのだ。
路上でのスカウトがなくなったワケ
そんなこんなで“釣り場”は変わり、路上の声掛けはほぼ絶滅状態になった。グラドルは今でもたまに路上スカウトがあるらしいけど、セクシー女優に関しては超レアケース。筆者がデビューした2016年頃から、すでに多くの事務所が「あぁ、路上で声を掛けている時もあったわね」と口にするほどだったのだ。 路上スカウトが減った理由は、東京都の条例の問題もあるけど、単純に素人を口説き落とすのが難しくなったことも一つの要因だろう。現代の女の子たちは警戒心が強く、お金を稼ぐ手段も選び放題。タレントにならずとも有名になれるのだから、一ミリも興味がない子を振り向かせるよりも、人気商売から引っ張ってくる方がよっぽど簡単である。令和は「ゼロからイチよりも、イチをどうするか」という時代らしい。 そして自ら応募してくる“志願兵”も多いとなれば、路上スカウトに専念しなくていい。一昔前の「竹下通りで声を掛けられてデビューしました」は、もはや都市伝説級の珍しい事例になったのかもしれない。