「伝統的酒造り」無形文化遺産登録 青森県内でも関係者から期待の声
青森朝日放送
日本酒や焼酎、泡盛など、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの「無形文化遺産」に登録されました。青森県内の関係者からは日本酒の消費拡大に期待が寄せられています。 【東京から来た人】 (Q.普段飲むお酒は)「泡盛と焼酎ですね」 【神奈川から来た人】 「ビールがやっぱり好きですね」 (Q.日本酒は)「あんまり飲まないですね」 【宮城から来た人】 「最初はビールで、2~3杯攻めて、そろそろ飽きてきたかなっていうころに日本酒で調和するみたいな」 国税庁によりますと、国内の清酒の消費量は、年々減少傾向にあります。 一方で、黄色の棒グラフで示されている輸出額については、2023年は世界的な物価高や一部の国と地域における消費減退を背景に前年より減少したものの、水色の折れ線グラフで示されている輸出単価は引き続き増加しています。 日本酒の国内の消費は落ち込むものの、世界的には注目が高まる中…。 【ユネスコ政府間委員会】 「Seadopta(採用)」 現地時間の4日、南米のパラグアイで開かれているユネスコ政府間委員会で、日本の「伝統的酒造り」が、「無形文化遺産」に登録されることが決定しました。 こうじ菌を用いる日本酒や焼酎、泡盛などの「伝統的酒造り」は、日本各地の気候・風土に応じて杜氏や蔵人による手作業の技術で、祭礼行事など日本の文化とも密接に関わってきました。 青森県内の酒蔵15社が加盟する県酒造組合の稲本修明会長は…。 【青森県酒造組合 稲本修明会長】 「組合員一同、本当にうれしく、また誇らしく感じております」 「私ども蔵元、それぞれがいわゆる日本の伝統文化の継承者だと自負をしております。今回の登録を機に、私どもの持つ技術で醸した国酒=日本酒を国内はもとより、海外に大いに発信をしていきたいというふうに考えております」 ※国内の清酒消費量の単位は「t(トン)」ではなく、正しくは「千キロリットル」でした