「プロテクトしていなければ獲られる可能性も」甲斐合流で巨人捕手布陣はどう変わる? 球界OBが着目する「3捕手の活かし方」
巨人にソフトバンクからFA宣言を行っていた甲斐拓也が加わることになった。 阿部慎之助監督肝入りの補強で、絶対的な司令塔を求めたとされる。自身が現役時代に着けていた背番号「10」を託し、いざ日本一奪回へと向かう。 【動画】打つのも任せろ!小林が3シーズンぶりに放ったホームランシーン また甲斐が加入したことによって、巨人捕手陣は大所帯となっている。今季は岸田行倫がチーム最多の72試合に先発出場、ほか大城卓三、小林誠司の3捕手併用制で戦った。 一方で甲斐が加入となれば主戦を務めることも予想され、扇の要をどう起用していくのかは気になるところ。来季の捕手起用法について球界内からも考察の声があがっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月19日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人最強説】甲斐加入で捕手争いが激化!!ライデル&田中将大加入で投手陣の厚み!!「2プラン投手起用」「大城の起用法」巨人の構想について語ります!」と題した動画を更新。来季のチーム構想を独自の視点で語っている。 まず捕手の陣容に関しては「贅沢な悩みというかね、能力が高い人が入ってきた」ことで勢力図に変化が生まれるとした。 その上で甲斐、今季1軍を務めた3捕手に関しては4人とも1軍登録されるという見立てを示した。 甲斐が主戦だとした場合に、「セ・リーグの(打者の)特徴をつかむまでは必ず小林に聞くと思うんだよ」として、データとは別に生きたデータを求めるとした。 その場合は小林がベンチで甲斐にデータを教えたりなど、補佐役を務める可能性もあると見る。 一方で岸田と大城に関しては岸田が今季最多マスクをかぶったこともあり、第2捕手として機能すると見る。 さらに大城に関しては今季も活躍した一塁手としての出場が増えるという見立てを示した上で「来年の大城のバッティングは怖いと思うよ」とコメント。甲斐という絶対的な存在が加入することで割り切りが生まれ、自身の強みを活かしていくとした。 また、今季は投手によって捕手の起用も変化したが、「阿部監督はそれも取っ払いたいんじゃないの?」と絶対的な扇の要を定めるとした。 一方で一部からも注目を集めている甲斐の移籍に伴う人的補償問題についても言及。 小林に関しては、ほかの捕手陣の陣容を加味して「人的補償を外している可能性もある」と高木氏。ベテラン捕手は「どんなピンチでも沈着冷静というか」と常に冷静さを欠かさないリードも魅力としながら、「小林をプロテクトしていなければ獲られる可能性も」あるとした。 ただソフトバンクにおいては今季もポスト甲斐を見据え、若手捕手を育てるチームプランもあったことでそのあたりがどう作用するかも注目とした。 動画内では高木氏がほかのポジションに関しても独自の見解を語っている。 甲斐加入に関しては絶対的な司令塔が加わることで、チームにプラスに働く面は多いとされるだけに、いかにチームを前に進めていくか。阿部監督の起用も注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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