箱根駅伝でたすきリレーができる区間は何メートルか、中継所の前後で手に持って走れる距離は?
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。箱根駅伝の象徴ともいえる「たすき」。出場チームにとっての「命」であり、学校の名誉も背負ったチーム全員の思いをスタートからゴールへとつなげる大切なものだ。
日本陸上競技連盟駅伝競走規準によると、たすきは布製で長さ1メートル60~80、幅6センチを標準とすると、書かれている。
中継所でのたすきの受け渡しについてもルールがある。たすきを渡す前走者が中継線に到達したのち、その中継線から進行方向へ20メートルの間で、手渡しをしなければいけない。つまり、陸上トラック競技のリレーでいう「テイク・オーバー・ゾーン」(バトンゾーン)があるわけで、中継線の手前で前方に投げ渡すなどの行為は失格の対象となる。
ハーフマラソンに相当する距離を走ってきただけに、精魂尽き果ててばったりと倒れ込むシーンも見られるが、たすきを渡した走者は直ちにコース外に出なければならない。なかなか大変だ。
ランナーは、たすきを肩から斜めに脇の下にかけなければならない。ただ、中継所が近づいてくると、たすきを外して手に持って走り、受け渡しに備えることになる。これについても、前述の駅伝競走規準に記載がある。「前走者がたすきを外すのは中継線手前400メートルから、次走者がたすきをかけるのは中継後200メートルまでをおおよその目安とする」
繰り上げ出発のたすきは、大会本部が用意する黄色と白のストライプ柄を使用する。ただし、5区と10区については、各チーム独自のたすきを使用する。(デジタル編集部)