大谷翔平、夫人妊娠で注目されるMLBの産休制度 ド軍は積極取得の文化「普通のこと、妻を助けたいから」
2011年から導入されている「父親リスト」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、妻の真美子さんが第一子を妊娠したことをSNSで報告した。 【画像】デコピンも嬉しそう、大谷&真美子さんが報告した実際の投稿 MLBには夫人が子供を出産する際に立ち会うことができる特別制度「父親リスト」がある。米国の連邦法では、有給での産休は認められておらず、州によって独自に定められているため、リーグ独自に2011年シーズンから導入。最大72時間(3日間)の一時離脱が可能になった。その期間、一時的にマイナーから選手を補充できる。家族を大切にする選手の選択を尊重しようという背景もある。 過去にダルビッシュ有投手、鈴木誠也外野手らが利用。昨季のドジャースもムーキー・ベッツ内野手、マックス・マンシー内野手、エバン・フィリップス投手、ブルスダー・グラテロル投手が同制度を利用し、積極的に取得する文化がある。 今年4月に夫人の妊娠を公表したジェームズ・アウトマン外野手は当時、「THE ANSWER」の取材に「(産休の取得は)普通のことになっていると思う。妻をはじめ、みんなを助けたいからね」などと語っていた。 また、ダニエル・ハドソン投手はナショナルズ時代の19年、出産に立ち会うため、カージナルスとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦を欠場。ネット上で議論を呼んだ。しかし、同僚たちは決断を支持。ハドソンは同じく「THE ANSWER」の取材に「大半はとても好意的だった」と当時を振り返った。 男性の産休取得が浸透途上の日本の現状と比べると「文化の違いはあるだろうね。一人ひとり優先順位は違うだろうから、その人にとって優先度の高い方を選べると良いよね。2、3日産休が取りたいのであれば、そうできるのが普通であるべきだと思う。それと同時に、仕事を優先した人も批判されるべきじゃないと思う。その人の決断が尊重されると良いね」と意見を述べていた。 真美子さんの出産がシーズンと重なるかは不明だが、MLBの産休制度が日本で注目されるきっかけになるかもしれない。
THE ANSWER編集部