【韓国ドラマ】一気見が止まらない! 韓ドラマのいいところを“全部乗せ”した大優勝作品
伏線の張り方、謎の散りばめ方が秀逸
本作にはたくさんの謎や伏線が散りばめられているのですが、それらが大きな陰謀へ回収されていくのも見どころです。実はこのドラマ、原作は韓国の人気ウェブトゥーン(タテ読みコミック)。しかもドラマ版の脚本を原作者が担当しているんです。現在と過去を繋ぐ伏線、そのシーンだけの伏線、ミスリードや匂わせなどを随所に盛り込んだ構成は、原作者だからこその素晴らしさ。実際、今年5月には「第60回百想(ペクサン)芸術大賞」のTV部門で『ムービング』が大賞、脚本賞、新人演技賞(男性)の最多3部門受賞したほど。 ターゲットにされた特殊能力者たちは何者? 殺し屋は何者? 誰がなんのために殺してるの? 子どもたちが通う学校に隠された秘密は何? といった物語の軸となる謎もあれば、なぜ、ミヒョンはなぜ息子ボンソクに大量のとんかつを食べさせるの? 怪力メガネ委員長・ガンフンの父ジェマン(キム・ソンギュン)はなぜ息子の帰りを待っているの? ヒスの父がチキン配達の時に道に迷うのはなぜ? ヒスのカチューシャにはどんな意味が? 学校のあやしい守衛&掃除人は何者なの? といった登場人物を深堀りするような謎など、「そういうことだったのね!」「もしかしてあれにも意味が?」「親子で同じことするんだ!」と、観るたびに発見と驚きのある伏線回収にリピート視聴必至です。
ライター 中川薫 Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。