「ゾンビはいらない」常識人、東京03の角田晃広がツッコミで映画に初主演
THE PAGE
お笑いトリオ、東京03の角田晃広(42)が『オー・マイ・ゼット!』で映画初主演を果たした。コント仲間の豊本と飯塚はその大抜擢に驚き、そして祝福してくれたという。 ストーリーは、ホラーコメディーで、ゾンビパニックが勃発し、平和を取り戻した5年後の日本の田舎町が舞台。どこからともなく現れた一体のゾンビが花田家に迷い込む。花田夫妻をはじめ、動画投稿が趣味の高校生、町工場の冴えない社長、自称インターン医師、生前のゾンビの妻と名乗る女が登場する、今までにない奇妙な物語だ。
映画初主演大抜擢の意外な理由
コントでは通常、大ボケを担当することが多い角田が扮する花田さんは、映画の中では唯一の常識人。「ゾンビを欲しがる」非常識な人たちを相手にハイテンションなツッコミを入れまくる初主演とは思えない演技がどこか笑いを誘う。 「まず、何で俺が主演なんだ、っていうのがありました。でも最初に監督から『意識せずに普段のコントやっているときの感覚でいいから』って言っていただけたので、気楽に行かせていただきました。基本、振り回される側だったんで、大きい声を出していることが多かったんですよ。大きい声出していれば何とかなったっていう状態です」 神本忠弘(よしひろ)監督が角田を主演に大抜擢した背景には、「ゴットタンーマジ歌選手権ー」でのバンド演奏で一緒に出演したマネージャー大竹があまりにも上手すぎて、角田よりも目立ってしまっていたのが面白かったからだという。 「食われちゃっているんですよ。その食われっぷりがよかったって言ってました。そこからこの映画の主演が決まったんです。まさかあれ見てこういうことになるとは思わなかったですね(笑)」
花田さんの足元に注目! 楽しんでほしいポイント
撮影現場は終始和やかなムードだった。ゾンビを囲む6人がほぼずっと一緒の状態で、角田を中心としたやりとりが多く、撮影の合間はほかの出演者に読み合わせに付き合ってもらうことが多かったという。映画の中でとくに楽しんでほしいところを尋ねると、 「町田マリーさん、かな。体を張るシーンがあるんですが、そこが終わったら拍手喝采でおつかれさまでした、というクランクアップ感がありましたね。最初から最後まで、シチュエーションがほとんど動かない映画なんですけれども、その中の人間のやりとりが面白いので、そこを見てほしいですね。ゾンビ一体をめぐる人間たちの思惑があって、みんなが欲しがっているっていう、ウソついていたり、だましあいがあったりして、そこを楽しんでほしいです」 そして、半纏(はんてん)にグレーのジャージという花田さんの衣装だが、ジャージのすそに靴下を被せている。それが監督の学生時代のファッション?で、譲れないこだわりのポイントだった。まじめな角田は忘れないようにしっかり靴下をのばして撮影に臨んだという。