映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー』吹替声優の（左から）榎木淳弥・増田俊樹

　韓国BLドラマ『セマンティックエラー』の劇場版『セマンティックエラー・ザ・ムービー』2部作にて、榎木淳弥と増田俊樹が吹替声優を務めることが決定。あわせてポスタービジュアルが解禁され、短編アニメの同時上映が発表された。 【写真】人気韓国BL『セマンティックエラー・ザ・ムービー』ポスタービジュアル 　原作は、韓国電子書籍プラットフォーム“RIDIBOOKS”で、2018年BL小説大賞を受賞した『セマンティックエラー』（すばる舎）。韓国動画配信サービスWATCHAで実写オリジナルドラマが制作され、2022年2月配信初日からTOPランキングにて8週連続1位、映画・ドラマのレビューサイトWATCHA PEDIAに絶賛投稿が相次ぎ、平均評価4.5点（5点満点）を獲得、ついには劇場での公開を果たした。 　先だって招待された「第26回富川（プチョン）国際ファンタスティック映画祭」では、チケット予約開始から1分で全上映分が売り切れとなるすさまじい集客力を見せ、賞レースでも話題をさらった。さらに、中国Weiboトレンド1位を記録、台湾、日本でも大ヒットし、日本ではWATCHA JAPAN12週連続1位獲得、世界中のBLファンの間で熱狂を呼んだ。“セマエラ”の勢いはとどまることなく、短編アニメ、ウェブコミック、オーディオドラマが展開され、人気コンテンツへと成長した。 　完璧主義の大学3年生・サンウ（パク・ジェチャン）の前に、規則通りの毎日をかき乱す存在が現れた。サンウの通報により、卒業を取り消された自由奔放な大学4年生・ジェヨン（パク・ソハム）は、腹いせにサンウの嫌いな赤色の洋服を全身にまとい、サンウのお気に入りの席を先回りして陣取り、完璧なルーティンを崩そうとする。服装も性格も思考も、何もかも正反対な2人だが…。 　今回解禁となったビジュアルでは、嫌がらせをする気満々のジェヨンと、突然目の前に現れたエラーのような存在に困惑するサンウが大きく映し出されている。2人の間には「完璧だった毎日に、エラーな君が現れ、僕の心を狂わせた。」というキャッチコピーとともにエラーマークが浮かぶ。 　ビジュアルでは、全4話からなる短編アニメ版『セマンティックエラー』が同時上映されることも明かされている。短編アニメは、原作から代表的なエピソードを切り取り、2人の恋模様をオムニバス形式で描いている。こちらの続報にも注目だ。 　タイトルの「セマンティックエラー」とは、プログラミングにあたり、記述に文法上の誤りはないのに、意味が違ったり矛盾があったりすることにより起こるエラーの意。これから2人にとって、どんな“キュン”があって惹かれあうのか、エラーな関係がまき起こすケミストリーに、期待が高まるビジュアルに仕上がった。 　今回、字幕版に加えて吹替版の公開も決定し、吹替声優が解禁となった。学校イチのカリスマでイケメン・モテ男のジェヨンに、『呪術廻戦』虎杖悠仁や『機動戦士ガンダムNT』ヨナ・バシュタを担当、さらにトム・ホランドの吹き替えを務める榎木淳弥。学科イチの秀才で変わり者のサンウに、『ミュージカル・テニスの王子様』の幸村精市役で俳優デビューし、アニメ『あんさんぶるスターズ!!』朔間零や『刀剣乱舞』加州清光を担当した増田俊樹。過去に2人はBLドラマCDの『俺は頼り方がわかりません』で共演し、本作で実写初共演を果たす。 　ジェヨン役の榎木は、「海外でも人気の作品と聞いて、かかわることができて嬉しかったです。普段、僕はサンウのような小柄な役の方が多いのですが、今回、なぜジェヨンに抜擢されたんだろうと、意外だったことが印象に残っています。お互いに少し変わったところがあるけれど、そんな2人がどのように距離を縮めていくのかに注目して観ていただけたらと思います」とコメントを寄せる。 　サンウ役の増田は「実写の吹き替えを担当させていただくのは今回が初めてでした。本作はボーイズラブ作品であり、ものすごく純粋なボーイミーツボーイの作品になっています。また、さまざまな学生たちが登場する青春群像劇でもあります。人生において、大切な人と出会い、それによって気持ちが動いていく様子が繊細に描かれている作品だと思いますので、そのどこかに興味を持ってくださった方に、観ていただけると嬉しいです」と作品への想いを明かす。 　映画『セマンティックエラー・ザ・ムービー 前編』は2024年1月12日、『セマンティックエラー・ザ・ムービー 後編』は2024年1月26日より全国公開。 ※松岡裕紀監督のコメント全文は以下の通り。