部下などから5800万円超の借金をした市職員 返済しないまま亡くなる なぜ巨額に 愛知・豊橋市
返済額は総額5800万円のうち4%にも満たない金額
この金銭問題については、長坂尚登市長が市議だった6月の議会で質問していました。 「職員が在職中に数十人の職員などから非常に多額の借金をし、未返済となっている事案に対する市の認識や対応について、当該職員の金銭貸借に関し、調査の必要性についてお聞きします」(豊橋市議会 長坂尚登市議 (当時)) 朝日新聞がこの金銭問題を複数回にわたり報じたことなどで、広く世間にも知られることとなりました。 この借金は去年、債務整理の手続きがあり、約230万円を返済することが提示されました。総額5800万円のうち4%にも満たない金額です。 12月定例会中の豊橋市議会。11日の一般質問ではこの問題が取り上げられました。 「幹部職員が多くの部下に多額の借金を残して亡くなりました。個人間の問題として片づける事案ではありません。第三者委員会で調査をするべきです」(豊橋市議会 寺本泰之市議) 議会では市側から明確な回答はありませんでした。議会後、取材に応じた長坂市長はーー Q.今後の調査 委員会の設置などは 「現時点では、そういうことはないと考えています」(豊橋市 長坂尚登市長)
金銭問題の背景には上司と部下の人間関係が絡む
ただ、金銭問題の背景には上司と部下の人間関係が絡みます。 ここまで借金がふくらむ前に、市役所内で止める手立てなどはなかったのでしょうか。お金を貸したという人からは 「会合が開かれ、次課長クラスのお偉方に『この話は副市長まで知っている。交渉は俺たちに任せておけ。公務員として節度のある行動をとれ。単独に相手とは接触するな』と言われれば、誰もが従いますよ」(お金を貸したCさん) 豊橋市は、メ~テレの取材に対し、「事実関係がわからない」「内容も職務に関連したことでもなく、個人間のお金の貸し借りだととらえている」としています。 (2024年12月11日放送 ドデスカ+より)