カシュガルのチャイハネ 毎日繰り返される礼拝後の年配男性のお茶の楽しみ
ウイグル自治区の省都、ウルムチからさらに1500キロ西にカシュガルはある。キルギスやタジキスタンの国境まで200キロ程だ。まさに中国の最果ての街だ。シルクロードの交易都市として歴史のある街でもある。その旧市街にある職人街のはずれにそのチャイハネはあった。チャイハネとはカフェや茶館 ”喫茶店”とでもいうところだろうか。 名前は「100年老茶館」という。2階建ての古い歴史のある茶館だ。十数種類のお茶を出してくれるが、メインは湖南省の黒茶。発酵させた茶葉というが、正直そんなに美味しくはない。しかし、お店の雰囲気は歴史を感じさせるのもがある。
チャイハネの客はほとんどが年配の男性たち。たまに老夫婦は見かけるが若い女性は見かけたことがない。朝、昼、夕の礼拝の後にチャイハネに寄り 知人や友人たちと語らうのが年配男性たちの習慣らしい。ポットの茶と自宅から持ってきたベーグルのようなパンを茶に付けながらゆっくりと食べる。 このチャイハネは2013年に改装され、写真のような暗い雰囲気はなくなり、現在では明るく綺麗なつくりになっている。 中国 ウイグル自治区 2008年 (写真・文:村田次郎) ※この記事は「【フォトジャーナル】漢民族同化政策 中国・新疆ウイグル自治区 村田次郎」の一部を抜粋したものです。