静岡県内に記録的な大雨をもたらした台風10号から2カ月 被災現場の復旧工事は今も続く…
清水区の鉄舟禅寺
台風の被災地をめぐっては、清水区でも大きな動きが。 嶋田光希アナウンサー 「静岡市清水区の鉄舟禅寺に来ています。土砂崩れから1ヵ月半経った今でも墓石が積み重なり、大きく爪痕が残っています。今はひとつひとつ崩れた墓石をクレーン車で吊り上げて整理する作業が行われています。」 静岡市清水区にある鉄舟禅寺。 大雨によって、幅およそ40メートルにわたって裏山が崩落し、51基の墓石が崩れ落ちました。 10月、ようやくクレーン車が入り、崩れた墓石を整理する作業が始まりました。 鉄舟禅寺 世永天山さん: 「実際にお墓をひとつひとつどかすことによって、仏さんを救出することができた。これで檀家さんにもお知らせしましたら、檀家さんも涙ぐんで喜ばれている方もいらっしゃいましたから、そういう作業ができること、私もうれしく思っています」 被害に遭った骨つぼのおよそ半数は救出し、寺で安置。 ただ、再利用できる墓石は約3割にとどまります。 寺は再建を望む檀家のために、元々駐車場だった場所を、 新しく墓地として整備していく予定ですが、時期は未定だということです。 そんな中、こんな動きが… 鉄舟寺応援プロジェクト動画「鉄舟寺を救おう!」 義援金プロジェクトを立ち上げたのは、東海大静岡翔洋の生徒たち。 鉄舟禅寺が、東海大学の前身・航空科学専門学校の時代に 寺の一部を学生寮として提供していたという深い縁があるのです。 生徒たちの懸命な呼びかけで、すでに80万円以上の支援が集まっています。 住職は年内に、墓参りの一部再開を目指しています。 鉄舟禅寺 世永天山 住職: 「今は下の山門のところに献花台を設けていて、そちらで線香を上げていただき、お墓の方に向かってお参りをしていただくことをしている。1人でも多くの檀家さんがなるべく早くお墓参りできるように作業を進めていく」