「ショウナンマクベスは、産まれた頃からきれいな馬体」送り出した牧場もホープフルSでの活躍期待「積極的なレースを」【村本浩平コラム】
◇馬産地ライター村本浩平の「馬産地インサイ道」 ホープフルSに出走するショウナンマクベス(牡2歳、美浦・武市)は、近親にイクイノックス(牡5歳)の名前もある良血馬だ。その血統背景だけでなく、馬体の良さも評価される形で、2023年のセレクションセールでは7700万円(税込み)で落札されている。 「母のウインフロレゾンは子出しのいい繁殖ですが、その中でもショウナンマクベスは、産まれた頃からきれいな馬体をしていました」と話すのは、北海道平取町・二風谷ファームの稲原昌幸代表。セリでの評価の高さを証明するかのように東京での新馬戦を快勝すると、前走の百日草特別も勝利して、オープン入りを果たした。 「オーナーからの期待も大きかっただけに、早い時期からの活躍はうれしかったです。百日草特別を勝ってくれたことで、距離適性の幅も広がりました」(稲原代表) 競馬場こそ違えどホープフルSは、百日草特別と同じ芝2000メートルでのレースとなる。前走は先行抜け出しを図ったレースセンスの良さに加えて、勝負根性を証明するかのようにゴール前での叩き合いも制してみせた。 「ホープフルSはメンバーも強くなりますが、前走のように積極的なレースを期待しています。生産馬ではナナオ(牝3歳、栗東・小栗)も昨年の阪神ジュベナイルFに出走を果たしています。2歳からGⅠ出走馬を送り出せているのは、牧場としても励みになります」と稲原代表。2歳時にGⅠを制した父の仕上がりの良さと、大一番で強い牝系の底力が発揮されれば、この舞台でも怖い1頭となってきそうだ。
中日スポーツ