アカデミー賞作品賞受賞作の正統続編!リドリー・スコット監督『グラディエーターII』ティザー予告が解禁
巨匠リドリー・スコット監督が自身が手がける伝説的名作の“正統続編”『グラディエーターII』が世界に先駆け11月15日(金)に日本公開となる。今回、本作より復讐に燃える剣闘士グラディエーターが、円形闘技場コロセウムに再び挑むティザー予告が解禁された。 【写真を見る】リドリー・スコット監督自らがメガホンをとる『グラディエーターII』ティザー予告が解禁に 大帝国、古代ローマを舞台に、苛烈を極める皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ奴隷へと落とされた元大将軍が復讐を誓い剣闘士(グラディエーター)としてコロセウムで極限の闘いに挑む物語を描くスコット監督のフィルモグラフィを代表する伝説の名作『グラディエーター』(00)。ほかに類を見ないほど徹底された映像美と、ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、リチャード・ハリスら名優たちによる演技合戦、そしてすべてを飲み込むほどの大スケールで描かれる情熱的なバトルシーン、その完成度に、第73回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(クロウ)を含む5部門受賞(12部門ノミネート)をはたした。名匠の“その後”が、最新技術によってさらにグレードアップした圧倒的な迫力とたぎる情熱をたずさえ、劇場に還ってくるのが本作だ。本作でもスコットが監督を務める。アカデミー賞作品賞受賞作の続編が、同じ監督によって作られるのは、フランシス・フォード・コッポラ監督による『ゴッドファーザー』(72)の続編、『ゴッドファーザー PART II』(74)以来。本作『グラディエーターII』がアカデミー賞作品賞を受賞すれば約50年、半世紀ぶりのシリーズ2作連続受賞となり、この超絶的快挙への期待が早くも集中している。 主演は、『aftersun/アフターサン』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞ノミネートをはたしたポール・メスカル。2度のオスカー受賞を誇る名優デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカルが出演するほか、1作目でコモドゥス皇帝(フェニックス)の姉、ルッシラを演じたコニー・ニールセンが同役で続投する。さらにジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャーらが出演することが明らかになっていた。 今回解禁となったティザー予告は、メスカル演じるルシアスが、前作でクロウ演じたマキシマスが使っていた闘技用の剣を見上げるシーンから始まるもの。映像にはルシアスが幼少の記憶を辿るように、前作の様々なシーンが織り交ぜられており、冒頭から興味がそそられるものとなっている。そんななか、ルシアスに「私に従え」と囁くのは、ワシントン演じる謎の男。彼によって、ルシアスはローマ帝国最高峰の地である“コロセウム”へと導かれることに。 本映像には今作に登場する様々なキャラクターたちが描かれている。大勢の民が飢えているローマ帝国の現状を憂う将軍(パスカル)、その状況を全く意に介さない兄弟皇帝(クイン、ヘッキンジャー)、元皇帝の姉であるルッシラ(ニールセン)。前作を凌駕するほどバラエティに富んだ曲者ぞろいのキャラクターたちが登場している。また、本作では血沸き肉躍る決闘シーンが最大の見どころ。相手を打ち負かし、勝ち抜いていくことこそ生きる術であり正義である剣闘士<グラディエーター>たちの決死の肉弾戦は今回も健在だ。グラディエーター同士に留まらず、猛獣との闘いでも身体を張ったバトルが繰り広げられ、コロセウムは阿鼻叫喚の渦に巻き込まれていく。 ルシアスはコロセウムでの闘いを生き抜くことができるのだろうか?スコット監督自身が手がける『グラディエーターII』の公開を楽しみに待ちたい。 文/鈴木レイヤ