トランプ氏、石油大手に「見返り」の取引提案か-上院が疑惑を調査
(ブルームバーグ): 11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領が石油大手の幹部に対し、献金と引き換えに環境規制の緩和を示唆する「見返り」の取引提案を行ったとの疑惑が浮上した。米紙ワシントン・ポストが報じたもので、米上院の2つの委員会が調査に乗り出した。
上院財政委員会と予算委員会の各委員長は23日に送った書簡で、シェブロン、エクソンモービル、コンチネンタル・リソーシズ、チェサピーク・エナジー、オクシデンタル・ペトロリアム、ベンチャー・グローバルLNG、シェニエール・エナジー、EQTコーポレーション、米国石油協会(API)に文書と情報の提供を要請した。
トランプ氏は先月、石油・ガス業界幹部との会合で10億ドル(約1570億円)の献金を求めたとされる。今回の調査では「政策と献金の取引」があったかどうかが焦点となっている。
原題:Trump’s ‘Quid Pro Quo’ Offer to Oil Companies Probed by Senate(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Ari Natter