【PFL】試合中に足にガラス片(?)が刺さるハプニング、足の異常を訴えるもレフェリーは試合終了を宣言、場内大ブーイングのメインイベントに
PFL EUROPE 2024レギュラーシーズンが開幕、2024年3月7日(日本時間8日)フランス・パリのアコー・アリーナにて『PFL Europe 1: 2024 Regular Season』が開催された。 【写真】レフェリーに抗議するドゥンベ そのメインイベントで行われた元GLORYウェルター級王者セドリック・ドゥンベ(フランス)vs.ビソングール・“BAKI”・シャンソウディノフ(フランス)の無敗対決は、場内大ブーイングの不完全燃焼決着という結末に。 異変が起きたのは3R開始から58秒過ぎ。両者がケージ中央で距離を保ってけん制し合う中、シャンソウディノフのジャブに対してドゥンベがすり足で前に出した左足を引いた後、ドゥンベがレフェリーに向かって手を上げ次に自分の左足を指差して「Sting! Sting!」と訴える。 レフェリーは特にチェックすることもなく試合続行をうながし、両者構えて向き合うが、シャンソウディノフがフェイントを2度かけるもドゥンベは動かず、シャンソウディノフは「攻めて来いよ」というゼスチャーをする。相手の異常を感じたようで今度はシャンソウディノフがレフェリーにアピールし、ドゥンベは再び左足の異常を訴えるが、レフェリーはここで両手を交差させ試合終了を宣言。 ドゥンベは両手を広げて“なぜだ?”と抗議するが、レフェリーは受け入れず。何が起こったのか分からない観客席からも大ブーイングがあがる。ドゥンベはすぐに椅子に左足を乗せて親指を確認するが、映像では異常は確認できない(その後、黒いトゲのようなものが刺さっているのを確認)。 レフェリーに猛抗議するドゥンベ陣営だったが、レフェリーは「選手からタイムアウトをリクエストしてはいけない。止めたいならば試合放棄と見なす」との説明があった。解説の"ビッグ"・ジョン・マッカーシーの見解は「ドゥンベが主張してレフェリーは認めなかった。それでも主張するのは選手の責任。選手の意志で試合を止めたいということなので戦意喪失と見なされた」というもの。 場内に大ブーイングが鳴り響く中、3R1分21秒、TKO勝ちでシャンソウディノフの手が上げられた。シャンソウディノフはこれで8戦無敗に。ドゥンベは6戦目にして初の黒星が付いた。 マイクを向けられたドゥンベは「試合を止めたくなかった。試合を続けたかった。ただ、指にガラスが刺さったんだ。いつ刺さったのかは分からないが抜いて試合を続けたかった。相手もそれに気付いて『抜けば?』と言ってくれたんだ。それで2人は試合を止めたんだが、レフェリーが試合を終わらせてしまった。何と言っていいの分からないよ。でもリマッチは組んでもらいたい」と、足の指にガラス片が刺さったと説明。 シャンソウディノフは「このような勝利は望んでいなかった。もちろん、もう一度彼とやりたいが次はもっと大きなファイトマネーでやりたいね」と条件付きで再戦を受諾し、ドゥンベは「この試合はまたやりたい。彼をKOすると約束した。それを叶えたい」と語った。
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