バレーボール日本女子、五輪争いライバル中国に3―1で勝利 古賀紗理那、井上愛里沙が躍動…NL
◆バレーボール ネーションズリーグ女子マカオ大会 日本3(25―22、19―25、25―18、25―17)1中国(31日、中国・マカオ) 1次リーグ第2週で、パリ五輪の出場権獲得を目指す日本は、16年リオデジャネイロ五輪金メダルの中国に3―1で勝利した。これで5勝2敗。まだ五輪切符を手にしていないアジア1番手の強豪との大一番に勝ち、目標に前進した。 第1セット(S)、日本は山田二千華、セッターの岩崎こよみ、石川真佑、荒木彩花、林琴奈、主将の古賀紗理那が先発。いきなり日本らしい攻めが見えた。山田が相手守備を崩すサーブで2本連続エースで得点を挙げた。中盤の競り合いでは、古賀のレフトからのスパイクなどで3連続得点。14―11からは荒木のサービスエースなどで再び3連続で奪い、一時6点差に。中国の粘りにあいながらも、セットポイントを握り、最後は林がライトから冷静に決めてセットを先取した。 第2Sは中国が反撃を試みる。サーブレシーブを安定させると、左利きの得点源・李盈瑩が強打、プッシュと多彩な攻撃で日本を翻弄。6点差で取り返された。 セットカウント1―1の第3Sは、第2S途中から出場の井上愛里沙が躍動。1―3から井上のスパイクを手始めに、荒木のブロックが決まるなど、7連続得点で一挙に逆転。井上が8点、古賀が7点をマークし、25―18と強敵をねじ伏せた。 第4Sは3年ぶりに中国代表に復帰した朱婷が、序盤に今大会初得点を挙げた。だが、日本もエース・古賀と井上の強烈なスパイクが次々と決まり、中盤には16―8と圧倒。勢いそのままに終盤にも相手を突き放し、25―17で、これまで46勝161敗だった強敵から勝利を収めた。 ◇マカオRの日程 ▽28日 2●3ブラジル ▽30日 3○0フランス ▽31日 3○1中国 ▽6月1日(同日午後5時) ドミニカ共和国 ◇日本女子のパリ五輪への道 五輪出場12枠のうち、昨年五輪予選で出場権を獲得したトルコ、米国、ブラジル、セルビア、ポーランド、ドミニカ共和国と、開催国・フランスの7チームが決定。残る5枠は16チームで争うNL1次リーグ終了時の6月17日付の世界ランクで決定。アジア・オセアニア、アフリカ大陸はまだ出場権を得ておらず、日本はアジア最上位となるか、すでに出場を決めたチームなどを除く上位3か国に入ることが条件。
報知新聞社