自由で公平な選挙による政権移行を 北東部情勢を懸念 国連シリア特使
【ダマスカスAFP時事】国連のペデルセン特使(シリア和平担当)は18日、暫定政府が樹立されたシリア情勢を巡り「新しいシリアは国連安保理決議に沿った形で、しかるべき時に新憲法を制定し、自由で公平な選挙を行うだろう」と述べ、選挙に基づく政権移行を求めた。 訪問先のダマスカスで記者団の取材に応じた。 2015年に採択された同決議はシリア内戦の政治的解決に向けたロードマップ(工程表)を定めている。 また、ペデルセン氏はクルド系勢力が支配する北東部の情勢が重要な課題だと指摘。同地域では、米国が支援するクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍」(SDF)と、トルコと緊密な武装組織が対立しており、緊張の高まりが懸念されている。