【ふくしま創生臨時支局・只見町】自然の息吹感じる 福島県只見町「癒しの森」 10月下旬から紅葉見頃
福島県の只見町と金山町の境界にある癒しの森は、ブナやミズナラ、ヤマモミジなどの豊かな自然を楽しめる。10月下旬ごろからは紅葉が見頃になりそうだ。 約4キロのトレッキングコース。只見町の松坂峠登山口からスギの植林を進むとほどなく、幹がねじれたブナの大木が現れる。原因ははっきりしないが、元々の幹が折れた後、側枝が大きく育ち、樹皮を引っ張ったとの説がある。 700メートルほど行った交流広場と呼ばれる場所には、樹齢200~250年の「国界(くにざかい)の大ブナ」が横たわる。この場所は只見町と金山町を結ぶ旧道の境界で、かつては双方の集落に嫁ぐお嫁さんの行列が通る道だったという。大ブナはそんな人々の暮らしを見続けてきたが、2013(平成25)年春に老齢で倒れた。10年以上が過ぎた今は表面がこけにびっしりと覆われ、訪れる人に自然の営みを教えている。 例年は10月20日ごろから同月末まで紅葉の見頃を迎える。今年は猛暑の影響で気温が高く、遅れる可能性もある。