世界基準でも“唯一無二”が際立つ、新型「三菱アウトランダー」の強みとは?【もはや欧州プレミアムもターゲット】
キャビン質感&装備もさらに向上し、欧州プレミアムと戦えるレベルへ
新型アウトランダーでは、内外装の仕上げがプレミアムカーレベルに進化。リデザインされたフロントグリルや前後バンパー/スキッドプレート、リヤコンビランプ、ホイールは、現行モデル導入時のコンセプトである“威風堂々”をさらに強化して、“威風堂々第二章”を謳うほど。 それにともない、装備機能も、全車に12.3インチのスマホ連携ナビを備え、上級グレードのセミアニリンレザーシートには、精緻なステッチや運転席/助手席シートベンチレーションも装備。最上級グレードには、フレームレスのデジタルルームミラーやアルミペダルまで備わっています。 オーディオもヤマハと専用開発したダイナミックサウンドシステムを搭載。最上級グレードでは、ドアパネル剛性まで1.5倍に高めてピュアな音にこだわった、12スピーカーのシステムを搭載。電動車ならではの静かな走りが、繊細なサウンドを際立たせます。 従来モデルも、所有欲を満たしてくれる質感の良さや優れた装備水準を売りにしていましたが、新型は従来モデルを明らかに上回る部分が多くなっています。 ◆最上級仕様のセミアニリンレザーシートのデザインを変更するとともに、シートやインストメントパネルなどに新色の「ブリックブラウン」(P Executive Package専用内装)を採用。モダンでラグジュアリーな落ち着きのある室内空間としている。
約30万円の価格アップは妥当、PHEVでありながら本物の走りが満喫できる本格仕立て
当然、価格も少し上がっており、もっともベーシックなMのグレードでも価格は500万円台半ばから。ただ、マイナー前モデルからの値上がりは30万円前後と、進化した機能や内容を考えればかなり頑張った価格設定といえるでしょう。 今、世界ではSUVの人気がさらに加速する一方、テスラのEVを筆頭とする電動モデルは、おもに環境意識の高い富裕層から支持されています。ダカールラリーでの活躍でも知られる三菱のSUV、しかもバッテリー式EVのような航続距離のネガのない、最先端のPHEVのアウトランダーは、そうしたユーザーを振り向かせることで、欧州における三菱車のステイタスを高める使命も託されるようです。 補助金などに頼って売り上げを伸ばしてきた世界のEVにブレーキがかかったといわれる今、PHEVは実用性と環境性能を両立させた解答として注目されています。 この魅力に加えて、高度な4WD技術による上級SUVとしての走りと快適性を兼ね備えた、世界でもありそうでない新型アウトランダーPHEVの立ち位置は、強力なライバルが揃うプレミアムセグメントでも、大きな存在感を持つのは間違いないでしょう。 ・M【5人乗り】526万3500円 ・G【5人乗り】587万9500円 ・G【7人乗り】597万800円 ・P【5人乗り】631万4000円 ・P【7人乗り】640万5300円 ・Pエグゼクティブパッケージ【5人乗り】659万4500円 ・Pエグゼクティブパッケージ【7人乗り】668万5800円
────────── ●文:横田晃(月刊自家用車編集部) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
月刊自家用車編集部