<山下幸輝>「アンチヒーロー」“伊達原”野村萬斎の“目力”に完敗? “明墨”長谷川博己の印象は
でも、現場の雰囲気は和気あいあいとしています。難しいセリフが多いだけに、たとえ誰かが間違えたとしても、逆に現場が盛り上がってしまうぐらい活気があるんです。特に法廷は張り詰めたシーンではありますが、撮影中はみんなで励まし合っていて。こういうギャップが僕はとても好きですね。
--主演の長谷川さんの印象はいかがですか。
特に法廷での長谷川さんのお芝居は、セリフ1つひとつにパワーがこもっていて圧倒されます。個人的には、第1話の最後に明墨が「病気をさらしてでも勝ちたい」と言ったシーンがとても印象的。そういうキャラクターは普通、反感を買うと思うのですが、それを長谷川さんの演技で成立させてしまっているところが、本当にすごいと思いました。
同じ第1話で明墨が赤峰(北村匠海さん)に「ハリネズミだよ」と言うシーンで、長谷川さんがネズミのようなジェスチャーを使ったお芝居をされていたのも印象的です。自分もあのような気転の利いたお芝居ができるようになりたいです。
--検察の上司である萬斎さん、木村さんの印象を聞かせてください。
萬斎さんがセリフをしゃべっている間、僕はそれを聞いているのですが、伊達原と菊池が対峙しているシーンではいつも萬斎さんの目に負けてしまいます(苦笑)。目で訴えかけてくるパワーがすごすぎて、セリフのない時間が一番耐える時間になっていて。撮影期間中、一度は勝ちたいなとは思っているのですが、今のところ連敗中です(笑い)。
木村さんは太陽みたいな方ですね。早朝からの撮影でも、木村さんの明るさに、みんなが「頑張れそうだ」というパワーをもらえるんです。法廷の撮影はセットの中で行われていることもあり、どうしても暑くなってしまうのですが、シーンの撮影の合間に、木村さんが小道具を使って共演者を扇いでいるところを目撃しまして。そういう気遣いもすてきだなと思いました。
--同世代の北村匠海さんや堀田真由さんとはどんなお話をされますか?