「大阪では四面楚歌」のエッフェル姉さん・松川るい議員が開いた「会費1万5000円パーティー」中身
自身の裏金を含む「政治とカネ」が問題となっている中で、どんな心境でパーティーを開催したのだろうか。 【画像】すごい…支援者の男性と「ツーショット写真」を撮る松川るい議員…! 7月1日、松川るい参議院議員(53)の政治資金パーティーが、大阪市内の高級ホテルで開かれた。その名前を聞いてもピンとこない人もいるかもしれないが“エッフェル姉さん”と言えばどうだろうか。昨年7月、当時の自民党女性局長だった松川議員が、局員38名で研修訪問した際、エッフェル塔をまねしたポーズを決めて写真撮影し、SNSにアップ。他にも、まるで海外旅行に来たかのようにフランスを満喫する投稿が相次いだことから、「公費での研修なのに、勘違いしているのではないか」と国民から大ブーイングを受けた。 しかも松川議員は「政治とカネ」の問題でも今年1月に不祥事が発覚している。自身が所属する安倍派(今年2月に解散)から4年間で204万円の資金が還流され、その収入が政治資金収支報告書に未記載だったのである。 自身の裏金については「知らなかった」と釈明した松川議員。6月中旬に政治資金規正法改正案が成立してから程なくして開かれたパーティーの内容とは、一体どんなものだったのか。 「会場となったのはシェラトン都ホテル大阪で、330人を収容する会場を使ってのパーティーでした。会費は一人1万5000円。会の名前は『松川るいと大阪の未来を創る会 懇親会』となっていますが、支援者から会費を集める以上、政治資金パーティーと実態は変わりません。 政治資金パーティーを開くこと自体は問題ありませんが、改正案可決から半月も経たないうちでの開催は、あまりに節操がないというか……。さすがに自身のSNSやホームページではパーティーに関する記述はありませんでしたね」(自民党関係者) 会は予定通り、夜6時からスタート。会場内はほぼ満席だった。直前には会場の外で、松川議員自身がパソコンと向き合う姿も見られた。スピーチの原稿を確認しているのか、その表情は真剣そのものだ。 再び会場の扉が開いたのは夜8時を回った頃だった。逆風の中でも応援してくれる参加者たちに、松川議員は非常に丁重な対応をしており、最後まで一人一人と、「写真はいいですか?」などと一言二言の言葉を交わして握手。帰途につく前の人たちで長蛇の列ができていた。 礼儀正しい対応を見せた彼女だが、2つの不祥事のツケは大きい。 「将来的には大臣を狙える、とみられていましたし、彼女も『衆院に鞍替えしてもっと上へ』と思っていたようですが、2つの事件でイメージはガタ落ちです。しかも安倍派が解散してしまい、後ろ盾も失ってしまいました」(政治ジャーナリスト) しかも地元の自民党大阪府連との折り合いも極めて悪いという。 「まぁ維新もそうなんですが、大阪は体質として上意下達が強い傾向にあります。彼女はこんな体質がもともと合わなかったのですが、“エッフェル写真”で府連からも露骨にブーイングが出て、組織内で浮いた存在になっています。彼女としては大阪以外の都市部で衆院に鞍替えしたいようなのですが……」(全国紙大阪担当記者) とはいっても、力の源であった安倍派はもうなく、松川議員はまさに四面楚歌の状況なのである。 パーティーが終わり、参加者が引けた後、会場には松川議員と同年代の女性5~6人が残っていた。彼女の出身高校の同級生のようだったが、松川議員は彼女らと金屏風の前で写真撮影をして、会場外でも笑顔の絶えないひと時を過ごしていた。政界で苦境が続く松川議員にとっては昔の友達が一番の心の支えなのかもしれない。
FRIDAYデジタル