豪快飲酒にギャンブル…YouTube話題の女子アナ、目指すは唯一無二の存在「とんでもねえ女子アナとして」
現在は「好き」を生かしてスポーツニュースも担当
何度も挑戦したアナウンサー試験。「もう本当にあと1歩のところまで行って落とされる日々が多くて……私はもうアナウンサーになれないんだ」とくじけそうになっていた。 そんな折、目に飛び込んできたのは競馬だった。「たまたま競馬のCMを見て、『人には裏切られるけど、馬は裏切らない』と思ったんです」。思いがけず東京競馬場に足を運ぶと、ダートのG1レース・フェブラリーステークスを観戦した。 「私もアナウンサーという夢を追いかけていたので、“夢”が付くノンコノユメに賭けようと思いました。そのとき、後方から一気にゴールドドリームとインカンテーションを差し切って勝つのを見て、“夢を諦めちゃいけないんだ”と元気をもらいました」 砂塵が舞う中、豪快に駆け抜けたサラブレッドが佐藤アナの心に火を灯した。諦めずに就活を続けると「TNCを受けて、たまたま内定をいただきました。本当に運が良かったなと思っています」と努力が実った。 「もともとスポーツをやりたい、野球と競馬がしたいと思っていました。TNCのアナウンサー試験においても、ノンコノユメの話をしたり、その日の競馬のメインレースの予想をしたり、馬券を実際に買って『私、今日これに賭けてます』と自己紹介をするくらいアピールしましたね。だから、競馬のおかげです。本当にノンコノユメのおかげです」としみじみと感謝する。 入社から6年目を迎えた現在では、「好き」を仕事につなげている。趣味の野球も競馬も仕事にして、ニュース番組のスポーツコーナーや競馬番組のキャスターも担当。「スポーツ志望だったので、それこそ福岡といえばホークスです。ホークスの番組やスポーツコーナーを担当させてもらい、野球中継のときも実況者の隣にあるサブアナといって、スコアラーをさせていただいています。『佐藤アナの大酒記』ではお酒とギャンブルをさせてもらって、本当に自分の好きなことをさせていただいております」と充実感をにじませる。 今後のアナウンサーとしての目標を尋ねると「オールマイティーな、唯一無二のアナウンサーを目指しています」と明かし、こう続ける。 「たとえば、MCも中継リポートもロケもできて、野球もできるんだ、競馬もできるんだと思ってもらえる、なんでもできるアナウンサーです。私は唯一無二のアナウンサーでありたいとずっと思って仕事をさせていただいております」 YouTubeチャンネル『佐藤アナの大酒記』も話題となり、福岡だけでなく全国からも注目を浴び始めている。思わぬ反響に、佐藤アナは「引き続き、とんでもねえ女子アナとして、唯一無二の存在で頑張っていきたいなと思っております」と持ち前の明るく通る声で語る。夢だった女子アナとして、オンリーワンの魅力を発揮していく。 □佐藤有里香(さとう・ゆりか)1995年8月23日、宮城県仙台市出身。明治大卒業後の2019年にテレビ西日本入社。『福岡NEWSファイルCUBE』スポーツコーナー、『月刊TNC批評』などを担当。小倉競馬開催時には『競馬BEAT』キャスターも務める。趣味は競馬、競艇、野球観戦、お酒など。
猪俣創平