大阪検定おもろい出題ポスター話題に JRなど95の各駅ごとに問題作成
ポスターで活性化、商店街から大阪検定へ
大阪検定おもろい出題ポスター話題に JRなど95各駅ごとに問題作成 撮影・編集・ナレーター:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大阪検定ポスターを見て、自分の街に誇りを持って頂けたら──。最近、大阪市内などの駅で、独特なイラストのポスターが利用者の間で話題となっている。よく見ると大阪に関する問題が描かれ「大阪検定」という文字があった。聞けば、ポスターをつくったのは2年前に元気のない大阪の商店街で1店舗ずつが店をPRするユニークなオリジナルポスターを掲げ、それがテレビなどで話題を呼び活性化のきっかけを作った、大阪在住のコピーライターが仕掛けていたことが分かった。そこで、なぜ再びポスターづくりに至ったのかを聞いてみた。
「しんどいけど」JRなど95各駅場所柄に合わせた問題作成
これらのポスターを手がけたのは、大手広告代理店「電通」関西支社のコピーライター、日下慶太さん(39)。ユニークな大阪弁キャッチコピーや個性あふれる写真などで店を紹介するポスターを各店の店先やアーケードに掲示する「ポスター展」を、新世界市場(大阪市浪速区)や文の里商店街(同阿倍野区)などで実施してきた。 いずれの商店街も、近くに大型スーパーが進出するなどで売り上げに悩むなどしていたが、そうしたユニークな取り組みが後にSNSで広まり、全国のテレビや新聞にも紹介され話題に。さらに、これらの取り組みが「活性化につながった」として、日下さんはチャレンジ精神あふれる作品を制作したクリエイターを顕彰する「佐治敬三賞」を受賞した。 そんな日下さんが今回、大阪の鉄道の駅で取り組んだのは「大阪検定ポスター展」。きっかけは、大阪商工会議所関係者から「過去の商店街ポスター展のように、大阪検定を盛り上げることができないか」と相談を受けたことだった。 「お話を頂いてポスターをつくるのは考えましたが、それをPRするポスター1枚だけやったら寂しいなぁと思って。そこで、各駅ごとにオリジナルのポスターを張れるところだけ張ろうやないかと考えました。しんどいですけど(笑)」と企画当初のことを振り返る。 これを受け、大阪市交通局とJR西日本の両社が掲示に協力。合わせて95駅にポスターが張られることとなり、日下さんらはさっそく、商店街ポスターを手がけた仲間らと、95問分の大阪検定出題ポスター作りを始めた。