春節2015 香港の正月を堪能する(3)── 風車に願いを込める
小さな子から老人まで、嬉しそうに風車を持っている。なんなのだろう? 風があたって風車が回るように、自分が進む方向に風車を向けて歩いている。これは風車を回すことで「自分にまた運が回ってくるように」という願いを込めているそうだ。 回れば回るほど良いらしく、少しでも回りやすいものを皆、真剣に選んで買い求めていた。 風車の飾りはこのお寺発祥なのだそうだ。
お寺の本堂の中にある7~8mほどの大きなチェ・クン像にお参りをする。チェ・クン像の左右ではたくさんの棒が入った筒をチェ・クン像に祈りながら振っている人がいた。棒が一本飛び出すまで振り、その棒に書いてある番号が自分のおみくじの番号になる。日本と違い、えいっと一瞬でおみくじを引き終わるのではなく、数分掛けて筒を真剣に振り続けていた。 風車にしてもおみくじにしても、誰もがとても深い信心を持っていることが伝わってきた。