福島で鳥インフル 県内4例目、野生のオオハクチョウ1羽
福島県は20日、福島市松川町で衰弱した状態で回収された野生のオオハクチョウ1羽から、鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。同所では衰弱した状態で見つかったオオハクチョウ1羽が重症化しやすい高病原性の鳥インフルエンザと14日に判明しており、県は同じ群れの個体とみている。 本年度に県内で鳥インフルエンザが確認されたのは4例目。今回のオオハクチョウは18日に衰弱した状態で見つかり、同日の簡易検査では陰性だったが、環境省による遺伝子検査で19日に陽性と判明した。オオハクチョウは19日に死んだという。環境省が高病原性かどうか調べている。 現場から半径10キロはすでに環境省が野鳥監視重点区域に指定しており、県や市が監視を強化している。県によると、現時点では周辺で衰弱した個体などは確認されていないという。
福島民友新聞