偏差値40から東大合格したアイドルが明かす、“親がしてくれて良かった”と思うこと
かつて現役東大生アイドルとして活動し、「ミスiD2022」ではファイナリストに。現在はベンチャー企業に再生医療の研究職として勤める真城奈央子さん。今後はアイドル復帰を目指しているそうだ。 東大と言えば、超高学歴として知られている。いったい、どうやったら入れるのか? そんなワケで、今回は真城さんに東大に合格するまでの紆余曲折や、勉強のコツを聞いてみた。 ⇒【写真】東京大学を卒業し、現在は再生医療の研究職として働く
「両親から『勉強しろ!』って言われたことはない」
昨年、東京大学農学部獣医学科を卒業した真城さんだが、「私は両親から『勉強をしろ!』って言われたことはないんですよね」と話す。 「そもそも『宿題しなさい』とも言われたことがないかなぁ。だけど、勉強できたらカッコいいとか、良い大学に行けたらカッコいいとか、そう思わせてくれる環境だったかもしれません」 学習面で両親にしてもらったことで印象に残っているのは“読み聞かせ”だという。 「絵本の定期購読をしてくれていたので、物心がつく頃には本を読む習慣になっていましたね」 小さい頃から本を読む習慣があるのは“東大生あるある”だと真城さんは言う。 「親は『勉強しろ!』とは言わないけど、テストで点が良かったり、難しい問題が解けたりしたら、たくさん褒めてくれました。できないことを責められることはなかったけど、できたところに関してはすごく褒めてくれたので、幼いながらも“勉強をがんばったら褒めてもらえる”と思っていました」
偏差値40から東大A判定が出るまで
真城さんはドイツ生まれのイギリス育ちの帰国子女だという。 「父の仕事の都合で長くヨーロッパで暮らしていたのですが、小学校の低学年って人格形成期じゃないですか。まったく英語が話せない状態だったから“言葉が話せない子”とイジメられたりもして、けっこう大変でしたね」 小学校6年生のときにイギリスの受験塾に通って帰国後に中学受験をするも「第一志望には受かりませんでした」と苦笑い。 「海外にも日本に帰ってから受験する子のための学習塾があって受験勉強したんですが、第二志望の学校の帰国子女枠でなんとか合格したという感じでした」 中学から高校2年生までは部活一色。成績も「ぜんぜん東大を目指せるレベルではなかった」というから驚きだ。 「陸上部だったのですが、部活のことだけ考えて過ごしていました」 部活を引退する直前に東大受験を決意したという真城さん。その理由とは? 「勉強のほうがわかりやすく努力が結果につながるというか……。陸上はどんなにがんばっても身体能力や素質の部分も大きくて、限界を感じてしまいました。でも勉強はがんばればがんばったぶんだけ点数や偏差値にかえってくる」 勉強に気持ちを切り替えた当時(高校2年生)の全国模試では偏差値40。東大を目指すには「無謀な数字」だったというが、あえて目標を高く掲げた。 「それからは基本的に全てを逆算しました。“東大に行く”という目標を立てたので、それを達成するための小さな目標を立てていく。さらにはその小さな目標を達成するためのもっと小さな目標を立てていくんです。 例えば、問題集を買います。この問題集を次の模試までに5周やると決めたら、逆算して1日に何ページやればいいか計算するんです」 この勉強方法は、大学受験の際に通っていた予備校のチューター(サポート役)から習ったという。持ち前の根性で入試前の秋の模試では東大A判定が出ていたそうだが……。