偏差値40から東大合格したアイドルが明かす、“親がしてくれて良かった”と思うこと
早稲田大学に通いながら“仮面浪人”
「本番では早稲田と理科大は受かったんですが、東大だけ落ちてしまい本当にショックでした」 真城さんは早稲田大学に入学するも自分の中でどうしても納得ができず、“仮面浪人”をすることに。 「悔しくて悔しくて。これは自分の問題ですね。親に『早稲田でもちゃんと単位を取るし、受験費用や教材代は全て自分で払うから、もう1度だけ東大を受験させてください』と頭を下げました」 両親はそれを快諾してくれ、真城さんのハードな学生生活が始まった。 「次に落ちたら諦めると決めていたので、普通に進級できるように単位を取りつつ、塾講師のバイトをして、空いた時間はすべて東大に向けて受験勉強。もう本当にぜんぜん寝ていませんでした」 周囲がサークル活動などでキャンパスライフを謳歌するなかで、流されることはなかったのだろうか? 「仮面浪人の体験談をネットで検索していたんですが、やっぱり流されてしまって挫折する人が大半という印象でしたね。みんなが楽しそうにしているなかで、私は“自分の居場所はここではない”という思いが常に頭の片隅にありました」 苦労の甲斐あってか1年後に見事合格。真城さんは「これが私の人生で初めての成功体験でした」と目を細める。 「中学受験も陸上も中途半端な結果しか残せず、がんばったことがちゃんと報われた瞬間でした。『東大に落ちた』という負の感情が抜けなかったけど、やっと肩の荷がおりました。両親もとても喜んでくれて、本当にうれしかったです」
努力する両親の背中を見てきたからこそ…
そして、実際に入学した東大ではどうだったのか? 「東大はみんな基本的に第一志望で入ってきているし、全国の優秀な人が集まっているので刺激的でしたね」 真城さんは、自身が東大に合格できたのは「幼い頃から努力する両親の背中を見てきたからかもしれない」と話す。 「父は朝早く家を出て終電で帰ってくるような仕事人間だし、母は大人になってから剣道を始めてそのまま先生になったりと、とにかくパワフルなんです。年齢を重ねても新しいことにどんどん挑戦していて、『やりたいことをして生活するのがいちばんだよ!』って、カッコいい背中を見せ続けてくれているんですよね」 筆者は東大と聞いて「両親からとんでもない英才教育を受けてきたんじゃないか」と思っていたが、意外にも再現性のあるシンプルなものだったのだ。 <取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年> 【吉沢さりぃ】 ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
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