チーム旗魚が114.5㌔ 初日、釣果は3本 与那国島カジキ釣り
第35回日本最西端与那国島国際カジキ釣り大会(町主催)は6日、トローリングの部と磯釣りの部で競技が行われた。トローリングは朝7時にスタートフィッシング。参加した33隻の漁船が糸数健一町長のあいさつ、号令に合わせ、沖合のポイントを目指した。同日は3本の釣果があり、トップは「チーム旗魚」(船名・勝丸、船長・中島勝治)のクロカワカジキ(114・5㌔)だった。 出航後、多くの船は西崎の西側に進み、与那国島と台湾の間の海域を目指し進んだ。 「チーム旗魚」は静岡から参加した。4、50分をかけ大物を釣り上げた。午後1時前に帰港。選手・アングラーを代表し取材に応じた田中昌和さん(69)は一昨年に優勝した実力者。大会以外でも与那国に月に2回は来島しカジキ釣りを楽しむ。 「大会では、2年ぶりに釣り上げた。小さいサイズだが、2、3回ジャンプしたのでカジキだと分かった。無我夢中だった。楽しめた」と満足気。 最初に釣果が上がったのは、「TEAM K」(船名・日栄丸、船長・市成昭太)が午前10時過ぎにクロカワカジキ(49・5㌔)を釣り上げた。アングラーの山本曄逸さん(40)は妻と息子2人の家族4人で5日に大阪から来島。「子どもたちに良いところを見せることができた」と胸を張った。大会は4年目。「昨年も一昨年も1本ずつ上げている。与那国の魅力は船長も皆優しいところだ。関西と違い、何も考えず釣りを楽しめる」と評価した。 6日最後の釣果は午後2時過ぎに「ブラックキャット」(船名同、船長・和泉用允)が釣ったクロカワカジキ(42・5㌔)。石垣島から参加。アングラーの北林善蔵さんは「8年前から毎回参加している。ヒットできてとてもうれしい。カジキの魅力は釣り上げた者しか分からない」と上機嫌だった。 磯釣りは午前9時から島内各地で競技が開始された。 カジキ釣りは2部門とも7日も行われる。トローリングのストップフィッシングは午後4時。閉会式が午後6時半から行われ、カジキの丸焼きや陸自音楽隊の演奏、ゲストライブ、打上花火などが予定される。