日銀「12月短観」を徹底分析 大企業・非製造業の先行き悪化、原材料の価格上昇が景況感に影 中小企業の人出不足は記録的水準に
大企業・非製造業の先行きはほとんどの業種が悪化だが、その理由は原材料価格・人件費の上昇への懸念だ。
なお、「雇用人員判断」について、中小企業・非製造業でマイナス48となった。これは1983年5月の調査開始以来、最大の不足超幅を更新し、相変わらず人手不足感が強い。
企業のインフレ予想を示す「企業の物価見通し」は、消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率で、1年後2・4%、3年後2・3%、5年後2・2%と前回調査から変わっていない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一)