ウクライナは徴兵年齢18歳に引き下げを、戦力強化へ米が圧力
Jeff Mason [27日 ロイター] - 米政府高官は27日、ウクライナは徴兵年齢の25歳から18歳への引き下げを検討すべきとの見方を示した。ロシアに対する戦闘能力強化へ圧力をかけた形だ。 同高官はウクライナが戦場での損失を補う新たな兵士の動員や訓練を十分に行っていないと指摘。「現在必要なのは人員だ」とし、「ロシアは(ウクライナ)東部で着実に前進し、クルスクでウクライナの戦線を押し戻し始めている。動員でより多くの人員を投入すれば大きな違いを生む」と述べた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は4月、戦闘任務に動員できる年齢を27歳から25歳に引き下げる法案に署名した。 同国大統領府の関係者は、現在動員している部隊を支えるのに必要な装備が不足しているとし、「パートナーの意思決定や供給網の遅れをわれわれの兵士や最も若い兵士の命で補うことはできない」と語った。 独国防省筋によると、同国も水面下でウクライナに徴兵年齢引き下げを求めているという。 米高官はバイデン政権が残りの任期にウクライナへの武器供与を継続すると強調。同時に「最も重大な問題は弾薬や車両の不足ではない」とし、「新たな兵士がいなければ、前線で戦っている既存部隊は休息、補給、訓練、再装備のために交代することができない」と述べた。