周回遅れの先頭から、真の先頭に──自民党web3PT第2回「DAOルールメイクハッカソン」議事要旨
ソニー
ソニーは、交通系ICカード等に使われている非接触ICカード技術「FeliCa(フェリカ)」で培った知見を活用した、NFTの発行・活用、秘密鍵の管理を慣れ親しんだUXで実現する取り組みを紹介。セキュアで使いやすいカードデバイスと紛失時の再発行などのサービスを合わせて提供する実証実験を実施していることをプレゼンテーションした。
ブロックチェーン推進協会(BCCC)
ブロックチェーン推進協会は、未来の研究者の養成と世代を超えた知のネットワーク形成を目的に行っている小中学生を対象としたサマースクールを紹介。卒業証書NFTが毎年開催される同窓会への参加券やSNSへの入室証となっていることを紹介した。
シビラ
シビラは「Web3(DAO含む)を一般消費者へ利用可能とするための技術基盤提供」に取り組んでいることをプレゼンテーション。川崎市(エコに取り組む市民へのインセンティブ提供)やラジオ局とリスナーのコミュニティでの活用事例を紹介した。
pNounsDAO
世界で最も有名なDAOのひとつ「NouusDAO」に、サブDAOとしての参加を目指しているpNouusDAO。1日1体、NFTを完全自動化されたオークションで発行し、売上を活動資金としているNouusDAOの画期的な仕組みや、pNounsDAO独自と取り組みを紹介した。
「ファンジブルトークンを必須としない設計」
各事業者のプレゼンテーションでは、現状、事業者が直面している問題点やDAOのルールメイクについての要望なども挙げられた。今回は、教育分野にDAOを活用しようと取り組む事業者が多かったためか、複数の事業者から「ファンジブルトークンを必須としない設計」という要望があったことが印象的だった。 その他には、1回目と同様に「DAOの法人格」「DAOメンバーの匿名性」「保有するNFTへの課税」などが挙げられ、迅速な法案の成立やDAO特区での試験運用などを求める声もあった。 最後にまとめの挨拶を行った平議員は、DAOルールメイクハッカソンの狙いについて、「ルールを整備したからといって、そのルールに当てはまらないものがすべてアウトということはまったくない。できることは早めにやっていこうという方向性を示すもの」と改めて強調。「この場に限らず、引き続き、意見をいただきたい」と参加者にメッセージを送った。 次回(3回目)は、11月29日に開催予定。 |文・編集:CoinDesk JAPAN編集部|資料:自民党web3PT|写真:CoinDesk JAPAN編集部
CoinDesk Japan 編集部