【日経平均株価考察】日本株は、企業の決算、衆院選などを控えて様子見傾向か
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日経平均は3日ぶりに反発するが上値が重い
2024年10月18日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比70円56銭高の3万8981円75銭となりました。3日ぶりの反発です。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が連日で最高値を更新したことから日本株も堅調な動きとなりました。 半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)が市場予想を上回る四半期決算や業績見通しを発表したのを受けて、エヌビディアをはじめとする半導体銘柄が買われました。国内の関連銘柄も上昇が期待されました。しかし、生成AI(人工知能)向け先端半導体の需要は強いものの、中国向けや民生機器向けの半導体需要は弱いとの見方もあり、国内企業は積極的に買われませんでした。むしろ、アドバンテストやレーザーテックなどは売られる展開となりました。 今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。18日の米株式市場でダウ平均は3日続伸し、前日比36ドル86セント高の4万3275ドル91セントで終え、連日で最高値を更新しました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸、S&P500種株価指数も反発しました。日本株も週初から底堅い展開になることが期待されます。 ただ、米国株が連日で最高値を更新しているのに比べて、日本株はなかなか4万円台へ回復ならず、上値が重い展開が続いています。15日の取引時間中には一時、4万0257円まで上げたものの、終値は3万9910円となりました。 今週も主力企業の決算発表、衆院選なども控えており、様子見傾向になりそうです。24日にはキヤノン、25日には信越化学工業、中外製薬、日立建機、ファナックなどの決算が発表されます。23日には東京地下鉄(東京メトロ)がプライムに上場します。27日には衆院選の投開票が行われます。政権与党である自民党の議席が単独では過半数に届かない可能性があります。大きく議席を失うようであれば海外の投資家が売りに転じることも考えられます。