虎のソナタ 阪神に一足早く「福男」やってきた!? まるで「えべっさん」な新入団ブルペン捕手
日本中を凍らせる「えべっさん寒波」だ。日本列島、雪景色-。 関西方面では、商売繁盛の神様といえば「えべっさん」。タイガースが必勝祈願する西宮えびすや、商都・大阪が誇る今宮えびすなどの祭礼「十日戎」(毎年1月9日~11日)は連日、参拝者で大にぎわい。先日もわがサンケイスポーツ編集局に福娘がやってきて、社内をハッピームードに変えてくれたばかりだ。 【写真】阪神・藤川監督が〝球児2世〟に指名した投手 みんなが「福」を求めて神頼みに向かうのだが、尋常ならざる寒波にブルブル震えっぱなし。 そんな状況でも、タテジマ戦士はキャンプインのベストコンディションを目指して、激しく自主トレをしている。9日に甲子園で公開したのは木浪。取材したのはトラ番の若き精鋭・中屋友那だった。 「定められた時間に始まったのですが、すでに別の場所で相当、練習されていたみたいです。本気度が伝わってきました。できれば、最初から見たかったぐらいです」 本格的な野球経験者・中屋ならではの感想だ。未経験者の虎ソナは、いつも「早く話だけ聞かせろよ」と思っていた。とんでもない出来損ない記者だった。大違いだ。 「ことしは小幡がさらにレベルアップしているので、横一線、すごいハイレベルでの遊撃争いになりそうです」 中学時代から投手として活躍し、選抜の甲子園に出場経験を持つ中屋だが、大学では遊撃手の経験も。子供の頃は西武時代の遊撃のスター・中島宏之の大ファンだった。 「野球選手のすごさを分かっていない時代だったのですが、とにかく華があってカッコよくて。だから、ゲームでも西武に『NAKAYA』という選手を自分で作って入団させて、プレーさせていました。ホンモノの中島選手が一塁からスライディングしてきた走者を、両足開脚で飛び越えて一塁送球でゲッツーを取るプレーがカッコよすぎて。こっそりマネして練習していました」 西武時代の中島はまばゆいぐらいに輝いていた。2009年WBCは侍ジャパンの文句なしの遊撃のレギュラー。世界一の遊撃手だった。中屋少年がホレ込むのは当然だ。 昨年末に中日を構想外で去り、去就は未定のまま。さてどんな未来が待っているのか。2000安打まで「72」。偉業を達成させてあげたいのだが…。どこかに「福の神」はいないかな?