愛知の「まん延防止」は名古屋など12市町村対象 大村知事が臨時会見
政府が5日、「まん延防止等重点措置」を愛知など8県に追加適用(期間は8~31日)するのを受け、愛知県の大村秀章知事は県庁で臨時記者会見を開き、県としての対応方針を示した。大村知事は「東京、大阪に挟まれた愛知も大変厳しい状況に入っている。これからお盆休みに入るが、感染防止対策を徹底し、県をまたぐ移動は控えていただきたい」と呼び掛けた。
7日間平均ではステージ4超える
この日の県内の新規陽性者は364人で、昨日の376人に続いて300人台。過去最多だった5月12日の679人に比べればまだ低い水準にとどまっているが、7日間平均では国の指標で危険領域とされる「ステージ4」を上回っている。 県は、新規陽性者数の指標が市町村ごとに見ても「ステージ4」となっている12市町村(名古屋市、春日井市、江南市、尾張旭市、日進市、清須市、あま市、長久手市、東郷町、大治町、飛島村、大府市)を重点措置の対象区域に定め、同区域では、飲食店などに午後8時までの時短営業を要請した上で酒類の提供は禁止とすることにした。
医療体制は「ただちに逼迫はしない」
入院患者は過去7日間平均283.7人で、「ステージ2」に相当。なお、県内の入院病床はこれまで確保した1515床に55床を加え、78病院1570床で運用する。このため、これまでは7日間平均で300人を超えると「ステージ3」だったが、6日からは314人を超えると「ステージ3」となるなど、指標が全体的に見直される。 大村知事は「これまで東京が増えてくると2週間ぐらい後に愛知も増えてきたが、今回はなかなか来なかった。足元の医療も今ただちに逼迫しているという状況ではないが、(医療逼迫を)1日でも遅らせるように感染対策を徹底し、ワクチン接種をさらに加速させたい」と述べた。 (関口威人/nameken)