中日・涌井秀章、来季も開幕ローテ入りで史上4人目の新人から21年連続白星誓う「長くやってれば勝手にできるものなんだと思ってます」
中日の涌井秀章投手(38)が来季、プロ野球史上4人目となる新人年から21年連続勝利の記録に挑む。2005年のプロ入りから毎シーズン白星を積み上げてきたベテラン右腕。39歳を迎える来季も開幕ローテ入りし、入団から続けている連続白星記録を継続する決意だ。 プロ入り1年目から20年連続で積み上げてきた白星。涌井が来季1勝でも挙げれば、ルーキーイヤーから21年連続での勝利を達成する。生き馬の目を抜くようなプロの世界で射程に入れた史上4人目の快挙。それでも、マウンドで沈着な右腕は冷静に受け止める。 「4人目になるんだ?(プロ生活を)長くやってるからね。でも、長くやっていればできるものなんだと勝手に思ってます」 偉大な記録の達成者にはプロ野球のレジェンドが並ぶ。新人年から21年連続白星を初めて達成したのは小山正明(阪神、東京・ロッテ、大洋)。歴代3位の320勝を挙げて緻密な制球力で「精密機械」と呼ばれた。2人目は歴代2位の350勝で「ガソリンタンク」の異名を取った米田哲也(阪急、阪神、近鉄)。3人目は44歳の今も現役の石川(ヤクルト)で、今季に新人年からの連続勝利記録を23シーズンに伸ばした。 涌井自身は2007年の17勝が自己最多で新人年とリリーフとして活躍した12年は最少の1勝。「1年目なんてやってないようなもんだから」と謙遜するものの、そこからシーズンを通じた離脱をすることなく、所属チームに必ず白星をもたらしてきた。 グラウンド内外での同学年の活躍が原動力になっている。同じ1986(昭和61)年生まれの同期会「61年会」のメンバーで宇治山田商出身の元ソフトバンク・江川智晃さん(現荒木田商店精肉販売部キャプテン)からの誘いを受け、22日には三重県南伊勢町の南勢中での野球教室に参加。この日は午前5時半に起きて東京から駆けつけた。子どもたちと真剣勝負するために肩を準備。マウンドから120キロ近い直球を投げ込んだ。
中日スポーツ