写真は左から、稲垣吾郎、草彅剛、中西麻耶（パラ陸上）、倉橋香衣（車いすラグビー）、平林太一（ブラインドサッカー）、香取慎吾

　稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が9月22日、都内で行われたイベント「TOKYO パラスポーツ FORWARD」にゲスト出演、パリ2024パラリンピックで健闘した金メダリストの車いすラグビーの倉橋香衣、パラ陸上の中西麻耶、ブラインドサッカーの平林太一の3人のパラリンピアンと対談した。 ブラインドサッカーの平林、金メダルは温かい？ 　稲垣、草彅、香取の3人は東京でのパラリンピック成功に尽力、大会後もパラスポーツを応援しており、昨年行われたイベントでは選手たちにエールを送っている。この日は、パリ大会で感動を届けてくれた選手たちの前で、パラスポーツ応援チャリティーソングの「雨上がりのステップ」を、歌詞に合わせて力強くこぶしを握ったり、選手の肩を抱いたりしながら披露。3選手は一つひとつのフレーズに、時に瞳を潤ませながら、耳を傾けていた。 　イベントでは、3人が選手たちに直接質問しながらトーク。笑いがこぼれるシーンも多かった。 　草彅の「平林選手は初めてのパラリンピック。緊張しました？」と問いかけに、「最初の試合の前がやばくて。初めて緊張で涙が出てきたんですよ」と明かすと、香取が「緊張の涙？……やばいねぇ」。中西は自ら「今日衣装間違えました」と身に着けているウェアがパリ大会のものではないと告白。「5回出てるからどの衣装（ジャージ）か忘れちゃって……靴も違う。東京でもない。どうにかしようと思ったんですけど、どうも無理だなと思って」と笑うと、会場のあちこちから笑い声が上がった。 　倉橋は金メダルを持参し出演者で金メダルをリレー。「持つ？」と聞かれ手に金メダルを手にすると、平林は「……温かみが」と笑いながらもその重みを確かめた。 　イベントの最後に中西は、「年々、応援してくれる人が増えてきて、パラリンピックに対しての興味が高まっているのを感じるようになりました。我々選手も感謝しています。皆さんの期待に応えられるように、日本を背負ったスーパーヒーロー、ヒロインになれるように活動していきますので、応援をよろしくお願いします」と笑顔を見せた。 　イベント終了後の取材で、選手たちに心地よく突っ込みをいれて盛り上げていた香取は「とても楽しかった」とし、「パリには行けなかったんですけど応援させていただいていたんで、帰ってきた選手の皆さんに会うことができて！これからもパラスポーツを応援していこうと強く思いました」。 　稲垣も、パリで応援はできなかったとしたうえで、「パリ大会でのみなさんの活躍には胸が高鳴りましたし、実際に皆さんに感動をありがとうという気持ちを伝えたかった。会場にもたくさんの方に来ていただいて、ありがとうを伝えられた」と笑顔だった。 　草彅は、「雨あがりのステップ」を歌えたのがうれしかったと笑顔を浮かべ、「普段歌っている時とは違う、この歌の歌詞の意味、前に押し出していくような感じとか……やっぱいい歌だなと思えたのがうれしかった」と、話していた。 　イベント内では、小池百合子都知事からのメッセージも読み上げられた。都知事は、選手の健闘を称え、稲垣、草彅、香取にも感謝の言葉を述べると、「東京大会、パリ大会を経て、改めてアスリートの最高のパフォーマンスが勇気と希望をもたらすことを大いに実感しました。人々を結びつけるスポーツの力を、すべての人が輝くインクルーシブな社会の実現につなげていきたいと思います。これからもみんなでパラスポーツを応援していきましょう」と、結んだ。