福島県喜多方市の市道新村・三ノ倉線崩落で一部通行止め 三ノ倉スキー場が今季営業終了
福島県喜多方市熱塩加納町相田の市道新村(しんそん)・三ノ倉線で、道路と斜面が崩落したため一部区間が3日夜から通行止めになっている。市が5日、明らかにした。この影響で、近くの三ノ倉スキー場は5日、今季の営業終了を決めた。 市によると、3日午後10時30分ごろ、市水道課の職員が水量メーターに異常があるのに気付いた。漏水の可能性があるとみて現地に向かったところ、高さ10メートル以上、幅約30メートルにわたって路面と道路脇の斜面が崩れ、水道管2本が損傷していたという。一時、180世帯が断水した。 道路は仮復旧で5日午後2時に片側交互通行が可能になったが、当面は地域住民や緊急車両の通行のみとし、一般車両は規制する。市は復旧を急ぐとともに、道路の崩落と水道管の損傷のどちらが先に発生したかなど、詳しい原因を調べている。 三ノ倉スキー場は当初、9、10の両日を今季最終営業日としていた。スキー場を運営する市ふるさと振興営業推進課の担当者は「滑走できる雪はあるのに…」と肩を落とした。今季は暖冬による雪不足も重なり、営業日数は例年の半分ほどの38日にとどまった。
スキー場のある三ノ倉高原は春に菜の花、夏にヒマワリなど、花を楽しめる場所として人気がある。担当者は「菜の花が咲き始める5月までには復旧してほしい」と願った。