「復興に向けての第一歩」 冬は暖かく夏は涼しい“インスタントハウス” 能登半島地震の被災地で設置依頼が次々に届く
設置を依頼したのは、朝市に出店していた住民です。 ■着替えや休憩所、診療所の代わりになる“インスタントハウス” (設置を依頼・木村吉隆さん) 「こんなに大きいんだ。これはいいわ。テーブルを置いたら最高ですね。普通の家みたい。8人くらいは普通に使えるのでみんなが集える場所にしたい」 (被災した住民) 「暖かい。きょうはすごく寒いので、こんな家があったらいいと思う」 「子供たちが『かまくらだ』と言って喜びそう」 インスタントハウスは、厚さ10センチほどの断熱材で全体を覆うことになるので、冬は暖かく夏は涼しい作りだと言います。現在、輪島市の避難所の敷地にも3棟が設置されています。 (避難している子ども) 「上(天井)もきれいだし暖かい」 実は北川教授は、地震発生直後に輪島市に入り、まずは「屋内用」の段ボール製 インスタントハウス10棟を避難所に届けました。こちらは、1棟約15分で組み立て可能です。 北川教授は連日、石川県の避難所を中心に回ってインスタントハウスの設置を続けています。 七尾市の避難所の体育館には68棟が設置。ともに組み立てたのは、地元の高校生たちです。設置されたインスタントハウスは着替えや休憩所、そして診療所がわりにもなっています。 現在、北川教授のもとには行政や医療関係者などから、設置依頼が次々に届いているということです。その数、屋外用が約500棟、屋内用が約2500棟。建設費用は名工大が立ち上げた基金があてられ、すでに2800万円以上が全国から集まっています。 (名工大・北川教授) 「みなさん我慢をすごくしているので、そういった人たちが少しでも未来やこれからの街のことを考えられるように、どんどん皆さんと一緒に建てていきたい」
CBCテレビ
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