斎藤氏と工藤氏有力も。どうなる日本野球殿堂!
メジャーの野球殿堂に野茂、イチローという偉大なる日本人メジャーリーガーに多大な影響を与えたグリフィーJR、ピアザが選ばれ、次は、日本の殿堂入りの発表である。 すでに発表されている候補者は、別表の計36人(プレーヤー部門23人、エキスパート部門13人)。18日に東京ドーム内に併設されている日本野球殿堂にて発表される。 プレーヤー表彰は、15年以上の野球報道経験のある記者の投票により、75パーセント以上の得票を得た候補者が選ばれるが、今年度の最有力は、元巨人のサイドハンドで現在巨人2軍監督の斎藤雅樹(50)と、元西武、ダイエー、巨人、横浜の4球団でプレー、現在、ソフトバンク監督の工藤公康氏(52)の2人だ。斎藤氏は、昨年度246票を獲得しながら、75パーセントの249票にわずか3票足らず殿堂入りを果たせなかった。1989年には、11連続完投勝利の日本記録を作って、2年連続20勝、巨人黄金時代を支えた。沢村賞を3回受賞し、通算180勝で名球界入りは果たせなかったが、成績も記憶も鮮烈だ。 今回資格を得た工藤氏も、通算226勝、西武、ダイエー、巨人の3球団で14度のリーグ優勝、11度の日本一、シーズン、シリーズMVPを共に2度づつ受賞して“優勝請負人”の称号をもらった。現役への情熱を失わず48歳までプレーした。 また表彰式では、野球人生に多大な影響を与えた方を、それぞれのゲストスピーカーとして呼ばれるが、斎藤氏、工藤氏のゲストに誰が呼ばれるかも興味深い。 一方、予想の難しいのが2008年から新設されたエキスパート部門表彰だ。 プレーヤー表彰の資格は、引退後5年経過してから15年間だけに限られているため、その間に選ばれず埋もれた人物の救済と、監督、コーチとして球界に多大な貢献した人を掘り起こすための制度。現役引退後に、監督、コーチを務め引退後6か月以上経過している人。もしくは、引退後21年以上経過した人が対象になり、すでに殿堂入りしている約30名と競技者表彰委員会の幹事、野球報道年数30年以上の経験を持つ委員、約70名の投票で、全体の75%以上を得票すれば殿堂入りとなるが、ここ2年は該当者がいなかった。