ファンキー加藤インタビュー・後編 大仁田さんへの熱い気持ちと「電流爆破」 そして斉藤ブラザーズへの大いなる期待
大仁田信者だから、大仁田さんには厳し目(笑)。「電流爆破」の誘いは「事務所NGです!」
――「プロレスリング加藤」は、DDTの髙木三四郎さんが「欠かさずチェックしてる」と公言するほど、プロレス情報のキュレーターとして優れていますよね。ただリポストするだけではなくひと言コメントを添えたり、気になった部分を抜き出したり。 ありがとうございます。勝手に始めたら、おかげさまでフォロワーさんの数も増えてますし(笑)、こうやって「プロレスTODAY」さんが取材に来てくれたのも嬉しいです。 ――こちらとしても「プロレスTODAY」の記事をいつも拡散していただき、ありがとうございます。ただ、ちょっと危惧するところもあるんですよ。 え、何かありました? ――大仁田厚さんに対するツッコミが厳し目な気がするんですけど。 ああ、それは「大仁田さんならこれぐらいちょっと強めにツッコんでも受け入れてくれるだろう」という甘えがあるんですよね(笑)。僕はずっと「大仁田信者」だったんですよ。川崎球場の電流爆破も行ってますし、八王子で大仁田さんのトークショーがあると聞いて、一番乗りで行きましたから。 ――それはいつ頃ですか? 小学5年とか6年生だったと思います。大阪での地雷爆破マッチでミスター・ポーゴ選手と戦った1、2週間後とかで、大仁田さんが八王子のコミュニティセンターみたいなところで無料のトークショーをすると聞いて、一番乗りして最前列で熱い言葉を聞いて。 ――おお! で、最後の最後に「サイン会があります」と。ただ、何かを買わないとサインをもらえないって。それはもう俺らも一緒ですからね。無料でインストアライブ、ショッピングモールで歌って「ただ、サインとかはCDを買ってください」って。ただ、その時の僕はそのシステムを知らなくて。 ――小学生の加藤少年は「無料でトークショーをするけど、サインはグッズを買ってくれた人だけね」のシステムはまだ知らないですよねぇ。 なんか「みんなサインも貰えるものだ」と思って、色紙だけは忍ばせていたんですけど、お金は500円ぐらいしか持ってなかったんですよ。それだと、大仁田さんが当時出した、今思ったらホントにクソみたいな(笑)、CDを買えないんですよ! ――クソって(笑)。大仁田信者のねじまがった愛情が(笑)。 それか試合のビデオ、どちらかを買わないとサインを貰えないってそこで知って、僕はめっちゃ欲しかったんですよ! で、すぐお袋に電話して、半ベソで「1000円とかないとサインを貰えないからすぐに届けてくれないか」と頼んで。僕は会場でやきもきしながら待ってて、お袋は来てくれたんですけど間に合わなかったんですよ。サインを貰えず、号泣しながら家に帰りました。「大仁田厚の熱い言葉を最前列で聞けた」嬉しさと、サインを貰えなかった悲しみの両方入り混じった思い出がすごく残ってて。だから、いつかあのときのリベンジじゃないですけど、小学生の時に貰えなかったサインを今度こそ貰おうかなって思ってるんです。 ――加藤さんの大仁田厚さんへの熱い思いが聞けました。 それぐらい愛はあるんですよ。愛があるからこそ、納得いかないことに対してはトコトン言うし(笑)。ただ、大仁田さんといえば「引退、復帰」で色々言われたりしますけど、あれに関しては僕は「どんどんやれ!」と思ってます(笑)。 ――ホントに大仁田さんのことがお好きなんですね。しかし、加藤さんと大仁田さんで対談したり、共演したりはまだないんですね。意外でした。 サインだけ貰えばいいです(笑)。対談とかすると引きずり込まれてしまうので(苦笑)。一時、ひどかったんですよ。NOSAWA(論外)さんに「大仁田さんが『ファンキー加藤って電流爆破やってくれるかな?』と言ってたよ」と聞かされて(苦笑)。東スポの紙面で「大仁田さんのファンです」と言ったら「じゃあ電流爆破やろうぜ」ですよ。思考回路がイカれてて「じゃあ電流爆破」って何ですか(苦笑)。そこら辺が最高ですよね、ぶっ飛んでて(笑)。そうじゃないと、一時代は築けないんだなと思いましたね。 ――話としては最高に面白いですけど(笑)、実はその「電流爆破やろうぜ」を危惧してたんです。「プロレスリング加藤」が大仁田さんにキツめにツッコんでるのを見るたびに、いつか大仁田さんから「そんなに言うなら電流爆破で勝負じゃ!」と言われないかな、と。 もう言われてますからね(苦笑)。NOSAWAさんだけじゃなくて、ヨシタツさんからもDMが来て「大仁田さんが電流爆破をやろう、と言ってますけどどうなんですか?」って。だからそこはシンプルに「事務所NGです」と言ったら、大仁田さんが分かってくれたみたいです。本人がいくら「NO」「やりません!」と言っても、大仁田さんにとっては「押すなよ、押すなよ、だろ?」なので(笑)。 山口総監督 大仁田劇場に引きずり込まれますね(笑)。 だから「事務所NG」は効いたみたいで(笑)、そこですんなり引いてくれましたね。