「家がない時もあったし、美輪さんは 私を見て泣く」実は超マイナス思考の LiLiCoが生き抜くために持つマインド
家が無い時もあった
ケイ子 そんなLiLiCoさんの人生のバイオリズムや冬の時代について詳しく見ていきますね。まず天中殺。これは10年に一度、誰しもに2年訪れるんですが、LiLiCoさんは特殊な3年間なんです。通常、アンコントロールなことが起こるから、あまり動いてはいけないタイミング。 フォーカスするなら30歳。2000年でした。何かありましたか? 仕事が一旦止まるという星が来ていますが。 LiLiCo ふふふ。はい、2000年3月2日。事務所に行ったら夜逃げ状態で、事務所自体がなくなっていましたね。CDリリースの予定ももちろん白紙。さらに、同じ時期に婚約破棄をしました。 ケイ子 そう、LiLiCoさんは仕事とプライベートが一気にがらりと動く星ですからね。その時はどういう風に過ごしていたのですか? LiLiCo 布団の上でぼーっと座ってたかなあ。そんな私を友達が引っ張り出してくれたり、ご飯を奢ってくれたり。ただ、その10年前の20歳の冬の時代は家が無かった。それに比べたら住む場所があったからましです。大変だったけど、2001年には「王様のブランチ」の仕事も始まったから。 ケイ子 次は42、43歳あたりが大変な時期。ただ、人生を明るく楽しく楽しむ! というのがテーマでもありました。 LiLiCo バラエティにどんどん出始めたころですね。東日本大震災の後で、みんな黒やグレーの服を着て控えめな発言をしていた中、アプリコット色のミニスカートとピンヒールでテレビに出たんです。 そうしたら、視聴者の方から「元気をもらった」って500通もファックスが届いたんです。それに私が勇気をもらい、それからは元気をばら撒こうと思ってバラエティも積極的に出るように。 ケイ子 2014年、44歳の時は仕事では追い風が吹くけど自分自身は壊れるというタイミングでした。それは多忙を極める仕事漬けの毎日で、家に帰ったらベッドに倒れ込むような状況だったかもしれません。 LiLiCo うん、もうね、忙しすぎて記憶がないくらいです。 ケイ子 どうやって自分を鼓舞していたのですか? LiLiCo ここに来たかったでしょ! 夢が叶ったんでしょ! と自分に言い聞かせることで乗り越えましたね。プライベートで壊れるといえば、こんな状態だから部屋は荒れ放題だったなぁ(笑)。 後はね、私って止まらないんです。止まらないと大体、バリバリ働く女性は50歳で1回病気になるか、怪我をするんですよ。私は50歳で膝を割ったんだけど、それでも止まらなかったの。 ケイ子 すごい! LiLiCoさんにとって、第二の人生がスタートするのが50歳ですよ。後半でまた詳しく話しますね! LiLiCo(りりこ) 1970年11月16日、スウェーデンのストックホルム生まれ。18歳で来日し、1989年に芸能界デビュー。2001年から『王様のブランチ』で映画コメンテーターとしてレギュラー出演。歌手や俳優、ナレーターなど「16個も肩書きがある」という通り、幅広く活動中。