ダニーデン国際空港のインスタグラムから

　空港の出発ロビーの前には、たいてい飛行機に乗る人を車で送って降ろせる「車寄せ」がある。英語では「ドロップオフゾーン」と呼ぶが、ニュージーランドでは、あそこで結構な時間、ハグをして別れを惜しむ人が多いらしい。 【写真】自宅前に飛行機が墜落！ 米ユタ州であわや大惨事…奇跡的に死者は出ず 　南島のダニーデン国際空港のドロップオフゾーンで最近、ハグする2人のピクトグラムとともに次のように書かれた標識が登場し、賛否を呼んでいる。 「ハグは最長3分まで」「もっと親密なお別れをしたい場合は駐車場をご利用ください」 　同空港の駐車場は15分までは無料だそうだが、この「最長３分まで」標識に、ネット上では様々な声が上がっている。 《そんなにせかすなよ。ちょっと人間味に欠ける》と批判する声もあれば、《ハグの時間を計測する監視員を雇うつもりかよ》《過保護にもほどがある。国家がそこまで介入するか》などとあきれる声も。《サヨナラのハグは3分もあれば十分だろ》という日本人からするともっともな意見も出ている。 　同空港によると、この標識は安全対策の一環として導入され、ドロップオフゾーンの交通の流れをスムーズにすることを目的としている。同空港のダン・デ・ボノCEOは地元ラジオにこう説明した。 「ジョーク交じりの注意喚起なんです。空港のドロップオフゾーンはお別れの場としてよく使われますが、みんなが長時間使うと他の人が利用するスペースがなくなってしまいます。みんながハグできるようにしたいのです」 　ちなみに、この標識以前は「ドロップオフゾーンに車を駐車したままの場合、車輪止めして70ニュージーランドドルの罰金を科す」と書かれた標識があったそうだ。 　◇　　◇　　◇ 　空港ではいろいろなドラマが起きます…もっと読みたい人は、以下の■関連記事もどうぞ！