解体予定の工場で消防訓練 埼玉・春日部 工場で油脂火災が発生したという想定し泡消火薬剤を使用
埼玉県春日部市消防本部は4日間、マーガリンやマヨネーズなどを製造する同市南栄町の「丸和油脂春日部工場」の協力で、移転により解体予定の工場施設を活用した消防訓練を実施した。 川口市ではごみ処理施設で火災が発生
訓練は約40人が参加し、工場で油脂火災が発生したという想定で実施。泡消火薬剤を使用して消火方法や薬剤の成分による泡の違い、泡消火専用ノズルによる発泡能力の違いなどを確認。工場職員も協力し、はしご車を使用した高所救出や工場内の特殊な施設からの救助も実施した。 同消防本部は「工場という特殊な施設を活用することで、現場に即した消防活動訓練を行うことができ、災害対応能力の向上や多くの知識を深めることができた」と総括し、今後も同様の訓練を取り入れ、消防防災体制の充実と強化に努めるとしている。