阪神・高橋遥人 圧倒する!復活シーズンも大一番で敗戦、雪辱に燃える「やり返したい」 650万増2500万円で更改
阪神・高橋遥人投手(29)が26日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、650万増の2500万円でサインした。今季は肩や肘の度重なる手術から復活し、育成から支配下復帰。後半戦でチームに貢献したが、大一番での敗戦を悔やんだ。来季は長いイニングを投げ、天王山でも勝てる「エース道」を歩むことを誓った。(金額は推定) 復活を遂げたシーズンだったが、表情が緩むことはなかった。高橋にとっては悔しさの方が大きかったからだ。 「今まで応援してくれた方々に投げる姿を見せられてよかった。でも、最終的に大事なところで2回投げて負けているので、やっぱり悔しい方が強いです」 脳裏に焼き付いたのは、復帰戦でも白星を挙げた試合でもなく、敗戦した最後の2試合だ。首位・巨人と1ゲーム差で迎えた9月23日、甲子園での直接対決。度重なる手術からの復帰後4連勝としていたが「自分の今持ってる力を投げられた試合だったので。力負けしたかな」と、6回0/3を1失点で初黒星を喫した。 10月13日のDeNAとのCSファーストS2戦目(甲子園)では、5回4失点で敗戦投手となり終戦。「期待以上で返すのがいいピッチャーなんで。投げるボールははじき返されたので。ふがいない」と唇をかんだ。 巨人はリーグ優勝、DeNAは日本一を果たした。やられっぱなしでは終われない。来季は必ず天王山でも無双したい。「そういう試合でも勝ち切れるようになる。そのためにはもっとどの試合でも寄せ付けないっていうか、タイガースの他の先発ピッチャーみたいに抑えきれるように」。2チームへの思いを問われると、「圧倒したい」と言い切った。 「ピンチに強くなりたいです」とどんなプレッシャーのかかる場面でも、必ずゼロで帰ってくる覚悟。「どのチームにも強い、どこが来ても大丈夫って思われるような。やり返したいです」と最強になることを誓った。 今季、7回を投げたのは1試合のみ。来季はイニングイーターとしての役目も果たしたい。「1試合の中のイニングを7回、8回、最後まで投げ切る。今年は短かったので。試合を長く投げられるように」と力を込めた。 現在は今月受けた「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」から復帰するためにリハビリ中。12月中のキャッチボール再開を目指し「(2月の春季)キャンプではしっかりブルペンに入れるように」と話す。もちろん狙うのはローテーション入り。「出て投げられるようになった時に競争に入っていけるように」。そしてパワーアップした姿を約束した。「来年8年目なんで、その7年間は超えられるように」。悔しさをバネに、来季はどんな場面でも圧倒する。 ◆高橋遥人、天王山巨人戦&CSのDeNA戦VTR 前日、巨人を破り1ゲーム差と迫った9月23日。8月11日の復帰戦から4連勝と波に乗る高橋が先発。六回まで2安打無失点と力投も七回、先頭から3連打され、この1失点で唯一の黒星を喫した。10月13日、阪神1敗で迎えたCSファーストS2回戦では二回、無死満塁から戸柱に走者一掃の二塁打を許すなど5回4失点で敗れている。