【2024最新デニム】ジェンダーレス、多様性…最先端ブランドの現在地
心地よさを求めて、yoiが考えるファッションストーリー。【デニム×自分軸】では、「今」を表現し続ける最先端の海外ブランドをピックアップ。ブランドが掲げるコンセプトやデザイナーの意図を知ることで、ファッションから心地よい刺激を受け取ろう。 【写真】2024最新デニム
「ニコロ・パスカレッティ」の“アンドロジナス”なデニム表現
NICCOLO PASQUALETTI 「ザ・ロウ」や「ロエベ」で研鑽を積んだイタリア出身デザイナーのニコロ・パスカレッティ氏が、2021年に自身の名を冠して設立したブランド「ニコロ・パスカレッティ」。 意図的にメンズとウィメンズの境界線を曖昧にし、アート作品を創るかのように緻密にデザインを仕上げるウェアはどれもジェンダーレス。アーティスティックなウェアだけでなく、彫刻のようなジュエリーなど、どの性にも縛られないアイテムは、まさにアンドロジナス(※)という表現がぴったり。 ※典型的な男らしさや女らしさに当てはまらず、それらの両方の特徴を併せ持っていたり、もしくはそのどちらでもない、そのあいだの特徴を持っているというジェンダー表現のタイプ。 着こなし方さえ、着用者にゆだねられている「ニコロ・パスカレッティ」の服。ダブルジップによりスリットを作ることができるデニムのロングスカートは、まさにブランドのアイデンティティが詰まったアイテム。 シャツにレイヤードした、大きく穴のあいたホワイトのトップスは、前後どちらでも着用可能。 直感的に楽しめるファッション。その裏側には、時代を反映したいくつものキーワードが潜んでいる。デニムというデイリーに着られるアイテムをきっかけに、ブランドのストーリーや服に込められた思いをのぞいてみて。 デニムスカート¥214,500、前後逆に着たホワイトトップス¥108,900/ニコロ パスカレッティ (アデライデ) 中に着たシャツ、ソックス、シューズ/スタイリスト私物 問い合わせ先 ・アデライデ 03-5474-0157 ・デシグアル 東京 銀座中央通り 03-6264-5431 撮影/青木柊野(W) スタイリスト/小笠原夏未 ヘア&メイク/植條未来 モデル/TAIRA(TOMORROW TOKYO) 構成・取材・文/多田綾子