連続テレビ小説「おむすび」脚本家・根本ノンジ「橋本環奈さんならもっと面白いシーンを…」
――今回、幼少期に震災を経験した主人公でありながら、第1週は高校生の主人公を描いている意図を教えてください。 「1週目から『橋本環奈見たいよね』という自分の素直な思いですね(笑)」 ――主題歌がB’zさんという部分はいかがですか? 「元々好きだったのですが、主題歌になると聞いてすごくうれしくて。出来上がった楽曲を聞かせていただいた時に、超大物アーティストなので当たり前かもしれませんが、バンドサウンドでありながら『おむすび』の空気にフィットしていて感動しました。私たちが作った台本を稲葉(浩志)さんが読んで作詞を、松本(孝弘)さんが作曲をされたということで、一緒に何かを作ったんだとすごくうれしかったです」 ――B’zで特に好きな曲はありますか? 「一番好きなのは『ALONE』で、カラオケでもめちゃくちゃ歌います。キーが高いので半音下げて。もう何千回も歌っていると思うので、周りの人たちは聞き飽きているんじゃないかな」
――放送は半年という長丁場ですが、乗り越える秘訣はありますか。 「サウナですかね。大阪での打ち合わせが月に1~2回ぐらいあって、その後においしいものを食べたりして、制作統括の宇佐川(隆史)さんとサウナに行くんです。非常にいい老舗のサウナがあるんですけど、そこで英気を養い、そしてまた書くという。自分のスピード感がつかめてきて、今のところはいい感じです」 ――宇佐川さんはそれこそサウナのように熱い方ですが、根本さんから見てどのように感じられますか? 「宇佐川さんとは『正直不動産』で初めて一緒にお仕事をして、最初から熱い人だなと思っていました。常に一生懸命、どうやったら面白くなるかを考えてくれる人で、今回も彼の情熱がこの企画を動かしていると思うので感謝しています。僕は、いいコンビだと思っていますよ! サウナも飲みにも行っていますし。サウナは、裸で何もない状態で話せるので非常にいいですよ。サウナで話すことが意外とその後につながることもあるので、すごくお薦めです」 ――今回、なぜ栄養士をテーマにした物語を描こうと思ったんでしょうか。 「食をテーマにした作品には絶対したいなと。ただ、朝ドラでは食をテーマにしたすてきな作品がもうあるので、今までやったことのないものをと考えた時に、栄養士という仕事にたどり着きました。栄養士さんって、食べ物で人を元気にする職業だと思っていて。妊娠・出産の時に食べる病院の食事から学校給食、年老いて入院してご飯が食べられなくなった時まで、栄養士さんや管理栄養士さんが関わっていく。人の人生に対して、食を通じて一生関わる仕事なんだということが、調べていけば調べるほど分かって。これはドラマになるなと確信しました。あとは、父を食道がんで亡くしているのですが、その時に管理栄養士さんがすごく献身的にいろいろやってくださって…。これはもう栄養士さんを書くべきだなと思ったんです。人の人生に一生食を通じて関わるというのも今までにない切り口だなと思い、描こうと決めました」 ――楽しみにしています。ありがとうございました!
【番組情報】
連続テレビ小説「おむすび」 NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り NHK BS・NHK BSプレミアム4K 月~金曜 午前7:30~7:45ほか
NHK担当